ここ何処だよ((3【名探偵コナン】『降谷零/安室透』

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昼頃になると混雑する東都水族館内のレストランも、開館直後はまだ客もまばらで、窓際のテーブル席にベルモットが座っていた。

ウェーブのかかったプラチナブロンドのロングヘアーをかき上げると、その美しい顔があらわになる。

ベルモットはテーブルにノートパソコンを開き、双眼鏡で観覧車がある屋外施設を覗いた。

左手でパソコンに繋がれた小型カメラを動かし、右手でキーボードを打つ。

すると、パソコン上で人物検索ソフトが起動した。

モニターに観覧車が映ったかと思うと右下へとカメラが移動し、観覧車の下に集まる人々が映し出される。

彼らに次々と四角い枠が重なり、右画面に顔写真がずらりと並ぶと、顔認証プログラムが動き出した。

そしてカメラの映像が観覧車の左下に移動すると、リストアップされた１人の顔写真が明滅した。

検索していた人物と一致したのだ。

ベルモットは素早く双眼鏡を取り、チケット売り場近くに立っている外国人女性をクローズアップした。

オッドアイを持つあの女だ。

ベルモット『…居た』

ベルモットはフッと微笑むと、右耳に掛けた通信機のボタンを押した。

ベルモット『見付けたわ、ジン』

ジン『どこにいた？』

ベルモット『東都水族館よ』

ジン『水族館…？』

ベルモット『ええ。安心して。すぐに連れて帰るわ。』

パソコンやカメラを片付けて席を立ったベルモットは、そう言うと通信機を切った。

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