【Q/K】私に生きる理由を下さい (ページ22)

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｢…っ、A！？｣

そこには血だらけで横たわるAがいた

Aの腕には何本もの深い傷から血がたくさん出ていた

…伊沢さんが言っていたのは本当だったんだ

｢おいっ、しっかりしろ、A！！｣

｢っA、絶対死ぬなよっ、｣

いやだ、A、絶対、死なないでくれ、

俺は震えた指で救急車を呼んだ

Aの頬に涙を流した跡がある

俺はAの左頬に右手を添えた

……A、

まだ、一緒にいたい、

まだ、俺ら、全然話せてねぇだろ？

まだ、2人で笑えてねぇだろ？

まだ、ふざけあってねぇだろ？

なあ、まだ、死ぬなよ、

『……っ、…川、上さん？』

！！

するとAは左頬に添えた手を剥がそうと傷がない右手で腕を掴んできた

全然、力が入ってない

「！、A？待ってろ、今救急車呼んだからな、」

まだ生きててくれ、

絶対、Aを死なせたりなんかしない

『…っいやだ、もう、死にた、い』

「ダメだ、死ぬな、」

…もうちょっと、もうちょっとだけ頑張ってくれ、

「…A！！！」

Aは目を閉じ、俺の腕を掴んでいた右手が離れた

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