205話 ページ15
「確かにそれは僕も不思議に思っていた。君が魔法舎に来てから北の魔法使い3人以外、全員が関わりを持っていた。……のに、月の魔力なんて微塵も感じなかった」
話しながら部屋の戸をあけ、がちゃんと閉める。ファウストさんは上着と帽子をハンガーにかけ、ベッドに腰を下ろす。
「歪な術式の気配は感じたから勘が鈍ったとかではないと思う」
「ミスラさんが感じるなら、オズさんやフィガロ先生……スノウさんやホワイトさんも感じそうですよね？」
「ああ…、あの辺は特に敏感だからな。もし本当に月の魔力を宿しているなら気づかないわけが無い」
もしかしたらミスラさんが感じているものは別のものなのかもしれない。そう思った時もあった。
けど、彼ははっきりと大いなる厄災の魔力だと言った。
近しいものではなく、そのものだと。
「この先どうするつもりだ？僕が君に術式の組み方を教えたり使い方を指南することは出来るが……ミスラがAを狙った場合守ってやることは出来ないぞ。魔力量が違いすぎる」
「あ、それは大丈夫です。ミスラさんと命をかけた約束をしてきましたから」
「はっ？」
実は、と宝石の洞窟での話をする。それを聞いてファウストさんは数秒呆気に取られていたが急に吹き出して笑った。
「君は強くなったんだな、笑ってしまうほどに」
あのミスラと約束をするだなんて、どんな魔法使いでも怖がることだ。それを……ここに来たばかりの時はオドオドしていたAがやってのけるとは。
「その覚悟、確かに受け取った。僕はAを微力ながら支えよう」
「ありがとうございます！」
修行は明日からと言われ、その日は部屋を後にする。
ここからようやく、私のやるべきことが動き出すのね。
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灯油マン(プロフ) - マリーさん» 200話を経てようやくムルが思い出しました！そう言って頂けて嬉しいです！ここから少しずつ登場調整しつつ、話を進めて行きます！ (2022年8月28日 5時) (
レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 占ツク開く頻度が減ってるので返信頂いてたの気づきませんでした！ありがとうございます！ムルが思い出して夢主ちゃんに弟子って言ってくれたの嬉しい(TT)作者さん並びにこの作品のファンは私含めてちゃんと見ているはずですので安心してください(^^ゝ！ (2022年8月27日 0時) (レス) id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - マリーさん» 盛り上がってまいりました！コメントありがとうございます！全然来ないので不安になっていたところでした！救われました！頑張ります！ (2022年8月19日 10時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - わ〜！わ〜！良い感じになって来たあー！！ (2022年8月19日 8時) (レス) @page11 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2022年8月5日 9時
