154話 ページ10
「まったく…お前といいムルといいロクな事をしない。だから嫌だったんだ、子供たちはともかくお前らのお守りなど」
「うわ酷い。俺までお守り？」
そう言って笑うがオズは本気だと言わんばかりの顔をしている。
ほんとにこういう冗談通じないんだから。
「オズはさ、ムルのことまだ嫌いかい？あの出来事は確かに衝撃的だったけど…あの二人はもう気にしてないんだからお前も考えすぎちゃダメだよ」
「それにあんまり態度に出すとAも勘づいて気まずくなっちゃうから」
「……」
オズは眉間に皺を寄せる。
いつもそう。お前は嫌な事を言われるとそうやって黙り込む。たまには言い返してこればい
「逆にお前は、何故そこまで平気でいられる？」
「え？」
言い返してきた。
あのオズが？面倒くさいから口論なんてほぼしないのに？
「2人が納得してるからってのもあるし、この歳になったらそれなりに分別もつくよ。それにムルの言葉が発端とはいえ、ムルが手をかけたわけじゃない。幽霊とはいえ会えなくなった訳でもない。だから俺は…平気ではないけど、平静を保っていられる」
「そうか」
え？まさかここで会話終わり？
そんなわけないよね？とオズを見ればじっと俺を見つめてただ一言言い放つ。
「私はそれでも許せない」
初めて、いや、初めてではないか。
1000年ぶりくらいにオズの心を見た気がする。
もちろんアーサーと過ごして穏やかにはなったけどどこか自分を抑制していた。
そんなオズの心の底からの声を聞いたような気がして、俺は、なんだかいたたまれなくなった。
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灯油マン(プロフ) - 海月さん» 通知オンにしてて下さってありがとうございます！明日明後日休みですので少しでも書ければの気持ちです！ (2022年7月29日 15時) (
レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - 蛍丸好きさにわさん» ありがとうございます！！お待たせしてしまい申し訳ございません！！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 更新ありがとうございます！文章もイラストもとても好きでして、いつも応援しておりました！通知が来て急いで飛んできました！ご自分のペースで書きたいものを書いていってくださいね！ (2022年7月29日 14時) (レス) @page33 id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
蛍丸好きさにわ - 更新してくれてありがとうございますとてもイラストとか楽しみながら見てます (2022年7月29日 13時) (レス) @page33 id: 0fe5a8db8e (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - yukiさん» こちらこそあたたかく迎えて下さりありがとうございます！完結までせっかく考えたのでなんとか終わらせたいです！がんばります！ (2022年7月29日 10時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2021年12月5日 7時
