173話 ページ30
うーーん、と悩んでいると後ろからドンっっと鈍い音がする。慌てて振り返るとそこにはオズさんと地面に倒れているフィガロ先生たちがいた。
「無事か！アーサー！！」
「オズ様！！？…と、みなさんもどうされたんですか！？」
「オズお前ね！！俺らの扱いが雑すぎない！？」
「受身を取り損ねたお前が悪い」
「あっそう！可愛くないな！」
どうやらオズさんの魔法で飛んできたようだ。
他のみんなはおしりや背中を打って痛そうにしてる。
「ファウスト、どう？」
「…術式に異常は見当たらない。解けかけている様子もない」
「よかった…。A、心配したよ。急に帰りたいって言うからなにか思い出したのかと思って」
「えっ…？思い出した…？」
「ううん、なんでもない。でも急にどうしたの？なにかあった？」
「あの、任務でいった屋敷の人形が私の事や母のことを知っているようで…厄災についても知ってると言ってました。それで、人形いわく母がもう亡くなっていると言っていたのでそれを確かめに行ったんです」
しゅんとして言われたことはこっちにしてみれば衝撃的な事だ。厄災のことを知ってる？その人形が？
もし本当ならこのバカげた役目も終わるかもしれない。
「それで…お母さんは…？」
「居ました。でもあれは母ではありません…誰かが魔法で化けてます」
「そっか…」
「あのフィガロ先生、魔法舎で初めて会った時私をイザベラと呼びましたよね」
「そう…だったかな」
「それは私の魔力が母のものだったからですか？」
「え…？…あぁ、…確かに言われてみればそうかもしれない、すごく似てる、とおもう」
意識したことは無かったが意識すればそう思う。初対面のときは無意識に知っている魔力から推測して声をかけたかもしれない。
「…やっぱりあの人形の言うことは本当なのかもしれません。自分のことを知りたい。知ればきっとムル様が元に戻る手立ても見つかるかもしれない。みんなを助けることも出来るかもしれない。…でも、いざ知るとなると怖いんです。この世界の常識が根底からひっくり返るような気がして…少し心の準備をさせて欲しいんです…」
「…うん、もちろんだよ。こっちもいろいろ分かったことはあるけど君に伝えるのはできないと判断した。だからしばらく待ってて欲しい」
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灯油マン(プロフ) - 海月さん» 通知オンにしてて下さってありがとうございます！明日明後日休みですので少しでも書ければの気持ちです！ (2022年7月29日 15時) (
レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - 蛍丸好きさにわさん» ありがとうございます！！お待たせしてしまい申し訳ございません！！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 更新ありがとうございます！文章もイラストもとても好きでして、いつも応援しておりました！通知が来て急いで飛んできました！ご自分のペースで書きたいものを書いていってくださいね！ (2022年7月29日 14時) (レス) @page33 id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
蛍丸好きさにわ - 更新してくれてありがとうございますとてもイラストとか楽しみながら見てます (2022年7月29日 13時) (レス) @page33 id: 0fe5a8db8e (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - yukiさん» こちらこそあたたかく迎えて下さりありがとうございます！完結までせっかく考えたのでなんとか終わらせたいです！がんばります！ (2022年7月29日 10時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2021年12月5日 7時
