139話 ページ43
「考えておくね、ありがとうカリム」
欲しいものも特にないしな…。
何か困った時に協力してもらえばいいか。
その後は特に問題も起きず、VDＣ本番の日がやって来た。
「ヴィー、リハーサルまで時間あるよね？私、軽音部のお手伝いがあるんだけど行ってもいいかな？」
「ええ。時間までには戻ってくるのよ」
今日は一般客も来るから髪を短くする魔法をかけている。長い髪も似合うけどショートも可愛いのよね。
ぺたぺた歩いていく後ろ姿を見送って最終調整に向かった。
「あっ！Aちゃん、こっちこっち〜！」
「おお、来たかA。遅いではないか」
「ごめんね、朝からミーティングあって……」
4週間頑張った成果を出す日だから気合いの入り方が違う。本当は私もそばで見ていられたら良かったんだけど、1年の時から軽音部のお手伝いしてるから少しだけ来たかったのよね。
カリムがいない分、暴走は少なそうだけど……リリアがなぁ。よく分からないところでデスボ出すから……ケイトには申し訳ないと思ってるの。本気で。
「今日は大丈夫そう？」
「ん〜わりとリリアちゃん次第って言うかぁ……」
「リリア、ケイトに迷惑かけたらダメだよ」
「迷惑？わしはケイトに迷惑をかけたことなどないぞ？」
あっ……これはもうダメだ。
ぽん、とケイトの肩に手を置いて「ごめんね」と謝っておいた。
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
