100話 ページ4
どさどさっと落ちた場所は洗面所。
……ここ、どこ？ちゃんとヴィーの家？
｢な、なんの音だ！？｣
｢ダッド！ただいま！｣
｢ヴィル！おかえり！……なんてところから帰ってきたんだい！魔法使いは鏡を通り道にするとは聞くけど、鏡から落ちてくるなんて修行が足りないな｣
そう笑って父は手を差し伸べてくれる。
その手に捕まって体を起こせば下敷きになっていたAがパッと顔を上げる。
｢ここヴィーの家？成功した？｣
｢成功よ！洗面所はぐちゃぐちゃになったけど……まあ後で片付ければいいわ！……ダッド！この子クラスメイトなの。今夜のパーティ一緒に祝ってもいいわよね？｣
｢もちろんさ！ヴィルがお友達を家に呼ぶなんて初めてじゃないか？今日は記念日だね！｣
たしかにずっと子役として活動してたし、学校に友達もいなかったから家に呼んだ人なんて居なかったわね。
なんだか罪悪感……息子が18歳まで友達の1人も連れてこないって父親としてすごく不安だったでしょうに……。
｢A、アタシのダッドよ。ご挨拶して｣
｢A・レイペアと申します。よろしくお願い致します｣
す、とスカートの端を片手でつまんで、右手は胸の前に添えてお辞儀をする。それを見てダッドは中世の貴族みたいだね！と感動していた。
｢ヴィーに借りたえいがでみたひと！｣
｢あらよく覚えてたわね、偉いわよ｣
(※エリック・ヴェニュー捏造です)
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
