122話 ページ26
「本日の授業は写生だ」
翌日1限目、トレイン先生に告げられた一言に皆が一様に「なんの……？」と疑問の声をあげる。
魔法史は退屈だけど、お絵描きになるとは……。
「この教室にあるものが対象だ。人でも物でもなんでもいい。各自筆記具と紙を持って写生始め！！」
1番前の机まで紙を取りに行き、教室を見渡す。
人でもものでも良い……か。
何にしようかな……。あ、アレにしよう！
紙に鉛筆を走らせて40分、別の場所で描いていたヴィーが近づいてきた。
「出来た？」
「うん」
「…………。……ンフッ……、それルチウス？」
「そーだよ！」
え、いやそれよりも今……
「……笑った？」
「ごめんなさい」
謝ってるけど声が笑ってるよね？？
絵から目を離してヴィーを見れば口元を抑えてくすくす笑っていた。
「えーー笑っても美人なんだけど……」
「ありがとう」
ヴィーには笑顔が一番似合うから当たり前なんだけど、こういう崩した笑いでも美人ってズルくない！？
「そういうヴィーはなに描いたの？」
「教室に飾ってある花よ」
「えっ……うま……は……？写真かな……？」
苦手なものとかないんですかこのスーパーモデル……、本当に年下か疑うレベルなんですけど……。
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軽油の人(プロフ) - 深い水に足跡を。さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。これからもご愛読いただけるよう頑張ります！ (5月16日 8時) (
レス) id: cb73de7f61 (このIDを非表示/違反報告)
深い水に足跡を。(プロフ) - ストーリーもイラストも大好きでいつも読ませていただいてます。応援してます！ (5月15日 21時) (レス) @page5 id: 35bc9d7cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軽油の人 | 作成日時：2023年5月15日 11時
