364話 ページ41
着いた場所は「あの儀式」が行われた場所。
私と兄と母が……息絶えた場所。
そこの祭壇に母の石は飾ってある。
「お母様！」
「あの石がそうですか？」
「はい！お父様は私たち一族の役目について知っていました。なので、母の魔法石を壊すようなことはしてないはずです」
私には魔力うんぬんのことは分からないけど、きっとあれはお母様よ。
ミスラさんも確認のために触ったが、なにもわからないと呟いた。
「……そういえば、双子に聞いたんですがあなた生まれつきの魔法使いではないそうですね」
「え？……あ、はい。生まれた時は普通の人で……兄の魔法石と月の石と母の魔法で魔法使いになりました。すこしムル様の魔力もいただいて今日まで生きています」
「なら、俺の本当の共同体はあなたの兄でしょう」
「え？」
何を言い出したのか分からず首を傾げればミスラさんは髑髏の水晶を出して「ですから、」と続ける。
「この魔法石があなたの母親のもので俺は何も感じとれない。ということはあなたの母親の魔力は俺の共同体ではないということ。もちろん月の魔力も、ムルの魔力も違います。そうなるとあなたの兄の魔力が俺の共同体である可能性がいちばん高いということです」
「お兄様が、本当は……ミスラさんの、」
「まあ誰でもいいですけどね。相手なんて。さ、始めますよ」
ぎゅう、と冷たい手が私の手を掴んで魔力が高まっていくのを感じる。空っぽの器の私はみんなからたくさんのものをもらった。
心臓、人生、役目、師匠……そして共同体。
どれも私の宝物。
だからもう1つ宝物を返して欲しい。
私のお母様を返して！
「カルティーアネルザ！！」
「アルシム！」
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灯油マン(プロフ) - めがさん» コメントありがとうございます！面白いと思っていただけてとても嬉しいです！頑張ります！ (7月5日 14時) (
レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
めが - 本当に面白いです！まほやく小説少ないから、嬉しい😭 更新楽しみにしてます。頑張って下さい！！ (7月5日 0時) (レス) @page35 id: 68e6fb8387 (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - ハミｨさん» コメントありがとうございます。2周目！？とても嬉しいです⸜(*ˊᗜˋ*)⸝頑張ります！本当にありがとうございます (6月25日 7時) (レス) id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
ハミｨ - ストーリーも絵も良すぎて2週目です！！！更新無理せずに頑張ってください！♡♡ (6月24日 23時) (レス) @page33 id: 3e53f8170d (このIDを非表示/違反報告)
灯油マン(プロフ) - お麩さん» コメントありがとうございます！お絵かき好きなのでそう言っていただけてとても嬉しいです！お話も褒めていただけてこれからも頑張れます！ありがとうございます(>ᴗ<) (6月13日 6時) (レス) @page10 id: 3428c02407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯油マン | 作成日時：2023年3月19日 16時
