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「……」
退室したはいいものの、部屋にいるのも落ち着かず、オズの部屋へ向かった。
ドアを開けた瞬間閉めようとしたから、思わず足を挟んでめちゃくちゃ痛かった。
「悩むやら自室でやれ」
「なぁ、俺とAが付き合ったらどう思う？」
「…………幼女趣味なのかと疑うが？」
「幼女ではないでしょ、17歳だよ？」
「自分の歳を忘れたか。2000歳以上も差がある子を狙うなど」
「ちがうちがう。好きって言われたんだよね」
「…………師匠に似て変わり者な娘だな」
ぼそりと呟いた言葉が嫌に響いて「ちょっとそれどういう意味？？」と思わず聞き返した。
「そのままの意味だ」
「こんな優しくて？しかも医者で？物知りな男！優良物件でしょ！見る目があるの間違いだろ！？」
「……恋愛とはお互いが心を寄せることだと私は思っている。お前とは2000年以上共に生きてきたが、本心を見たことが1度もない。お前は誰かに心を見せられないんだ。だから、誰であっても恋愛には向かないだろう」
「はっ、オズのくせに、知ったようなこと言うなよ」
オズのくせに……意外と俺の事見てんじゃないよ。
顔には出さないけどクリティカルヒットだったんだけど？
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作者名：灯油マン | 作成日時：2023年7月30日 1時
