21人目の魔法使い〜ブラッドリールート〜 (ページ9)

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｢じゃあ今度私とお出かけしましょうね！｣

｢あ？なんでそうなるんだよ｣

｢他の人の話するのは嫌なんですよね？でもブラッドリーさん、全然私に構って下さらないから話すことが限られちゃいます！だから、私とお出かけして話すことを作りましょう｣

｢……い｣

｢嫌はなしです！約束ですよ、破ったら許しませんからね！｣

そう言って姫さんは勝ち誇った顔でごはんをたべていた。

……これだから西の魔法使いは意味のわからねえやつばっかで苦手なんだ。

1週間後、ブラッドリーさんは約束を守ってくれた。私が一方的にしたことだから、ほかっておいても魔力を失ったりしないだろうに……やっぱり律儀で優しい人。

｢ブラッドリーさんなにか見たいものは無いんですか？｣

｢宝石とか貴金属は好きだぜ｣

｢こういうものですか？｣

｢おーいいなぁ｣

盗賊やってた頃はこんなのゴロゴロ持ってたがいまは数も少なくなった。指輪をひとつ掴んで姫さんに冗談ぽく聞く。