21人目の魔法使い〜ブラッドリールート〜 (ページ8)

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2日後、ネロさんに手伝ってもらってお弁当を作る。ちゃんと9割は自分で作ったのよ。

……だから所々はちけたり、崩れたりしてるけど……味が良ければ問題なし！よね。

｢ブラッドリーさん！お昼一緒にどうですか？｣

バスケットを持って聞けば、少し迷った顔をしたが｢おー……｣と応じてくれた。

ネロさんの言っていた通り胃袋作戦は効果てきめんね！

木陰に座って弁当を開いた。

｢この服可愛くないですか？クロエの新作なんです！この髪もクロエにやって貰ったんです！似合いますか？｣

｢……｣

｢さっきはネロさんに料理を教えていただいて、これなんか上手くできたんですけ｣

ど、といい切る前にブラッドリーさんに頬をムギっと掴まれた。
え？あの、どうしたんだろう。

｢おい、俺様の隣でつまんねー話すんな｣

｢つまんねー話？？｣

｢他人様のことをペラペラと……他の人間のことなんざ興味ねえよ｣

そう言われた姫さんはなぜかにやにやし始めてスっと俺の前に立ち上がった。