21人目の魔法使い〜オズルート〜 (ページ5)

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ひとまずアーサーを落ち着かせて助ける方法を探すと伝えた。そこからは事情を知っている魔法使いで集まって何とか助ける方法を探した。

月明かりが照らす部屋で人形は静かに呟いた。

「自分の役目を放って人助けなんて馬鹿な子…お人形に戻ってるじゃない」

イザベラに屋敷を守るよう言われたけど、Aのなかにあるイザベラの魔力も消えてしまったから見に来てみれば…なんて愚かなことをしたのかしら。

仕方ない不本意だけどあなたを助けてあげる。

2度目はないわよ。

たった一度の奇跡をあなたに。

目を覚ますと布団の上に見覚えのある人形が落ちていた。私はあの後眠ってしまったの？

そう思ってカレンダーを見れば数日たっていた。

何が起きているのか分からず人を探していれば真っ暗な廊下の先で双子先生の部屋の電気が着いていた。

藁にもすがる気持ちでドアを開けたら双子先生だけじゃなく、オズさんやフィガロ先生、ファウストさん、それにシャイロックさんまで集まっていた。

「あの…わたし、…どのくらい眠ってましたか？」

その言葉を言い終わるが早いかオズさんがぎゅっと抱き締めてくれる。え？オズさん？？なに、どうしたんですか！？

「礼を言う」

「な、なんのですか！？」