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「私より幼いオズ様を見ているようです!小さくて愛らしいです!!!」
「わたし、パパにそっくりだから!」
ふふん、と得意げに笑ってオリビアは杖を構える。
アーサー様はもともと盲目的にオズを信仰していたが、ここ数年手が付けられないレベルになってきている。
今もオズがよく着ている服を子供用に作り、愛でているんだから。
「あ〜〜!!本当に可愛いです!!!オズ様!オリビア様!!!」
「アーサー様はパパが大好きなんですね!」
「もちろんです!」
猫っ可愛がりする主を見ながら後ろに控えていれば、空気がぶわ、と白くにごってオズとAがやってきた。
「オリビア!遠くへ行かないでって毎日言ってるでしょう!!」
ママは転移魔法使えないのよ!!といつものように注意している。
「!?、オリビア…それはどうしたんだ」
「アーサー様がくださったんです!パパとお揃いの服!」
「アーサー…」
「オズ様!ご覧下さい!オリビア様によく似合っていますよね?」
「…そうだな」
オズもさすがに娘には弱いみたいで頭を撫でて抱き抱えていた。
あのオズがこうなるなんてわからないものだな。
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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時