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Aがいきなり走り出したからオズの所へ行くんだろうと当たりをつけたらビンゴ。
ドアの外からこっそり盗み見ていれば俺を探しに来たであろうミチルに見つかった。


「盗み聞きはダメですよ!フィガロ先生!!」


「いやミチル…これは大事なことなんだ。…はぁ、重症だよ。不器用もここまで来ると笑えないね」








オズは昔から自分の感情を表に出すことは無かったし、話す言葉に感情は乗ってなかった。

…苦手なのだ、自分の心と向き合うのが。



それは昔から知っていたけどまさかここまでとは思っていなかった。


こんな不器用で無愛想なお前のこと好きになってくれる女の子そうそういないよ?

Aの気持ち、大事にしてあげなよ。





「ほら!フィガロ先生行きますよ!」


「ミチル!だめだって、あーー!やめて!俺もっと見てたい」


仕方なくミチルに引きずられて行ったが、その夜ミチルが寝たのを見計らってオズの部屋まで戻った。


そうすればあいつらしくもなく、しっぽり酒を飲みながら暖炉を見ていた。

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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時

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