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エピソードオズ 1 ページ1
厄災に術式をかけた直後、呼吸を乱して青い顔をしていた。
「顔色が悪い、大丈夫か?」
「は、はい…大丈夫です、」
そう言うが足元がおぼついていない。
ひょいと抱き上げて部屋まで運んで兄弟子であるフィガロを呼びに行った。
「Aが倒れたって?」
「…倒れてはいない。ただ具合が悪そうだから寝かせたんだ」
やってきたフィガロはAの心拍を聞いて、体温や魔力量を見ていく。
そしてひとつ頷いて診察を終えた。
「一時的に魔力を使いすぎて疲れただけだね」
「そうか、わかった」
「すみません、厄災の時までには治しますから…」
「いい。ゆっくりしていろ」
「でも」
「厄災さえ弱めてくれればこちらでどうとでもなる。…ご苦労だった」
そう言ってオズさんは私の髪を撫でて出ていった。
結局、厄災の日までに魔力は戻らずお言葉に甘えて自室で眠っていることになった。
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作者名:灯油マン | 作成日時:2023年7月30日 1時