番外編 白狼と天使とハリネズミ ページ15
ｰ会場ｰ
ﾘﾋﾄ｢ついたぞ狼さん！｣
｢ｸｩ〜ﾝ…？｣
リヒト達が立ち止まったのは、大きなホール。
ホールの入り口で金髪の男性？がうろうろとしていた。
その男性は、こちらを見ると走ってきた。
？｢二人とも何処行ってたんだ！
もう少しで始まるんだぞ！？｣
ﾛｳﾚｽ｢オレのせいじゃないッス！
リヒたんが勝手に出歩いてたんスよ！｣
ﾘﾋﾄ｢狼さんを連れてきたんだ……
可愛いだろ？ クランツ｣
ｸﾗﾝﾂ｢まぁ、その狼は可愛いが……
早く準備してくれ、狼はオレが預かっておくから｣
話が一段落したのか、リヒトはクランツという人にハクを渡す。
クランツはハクを貰った後、ホールの裏から入って、控え室へ向かった。
控え室の扉を開けて、ハクを机の上へおろす。
机に下ろされたハクは、辺りをじーっと見渡す。
部屋にいるのはクランツとハクだけだ。
ｸﾗﾝﾂ｢ごめんな〜、狼
リヒトは動物が好きでな｣
｢ほんとほんと…………あ｣
ｸﾗﾝﾂ｢え…？｣
クランツの言葉にボソッと答えたものが部屋に響いてクランツにも聞こえた様だ。
ｸﾗﾝﾂ｢狼が……喋った
いや、まぁロウレスもそうだし
同じなのか……？｣
ボソボソと一人で納得する。
ｸﾗﾝﾂ｢君も吸血鬼(ｻｰｳﾞｧﾝﾌﾟ)か……？｣
｢まぁ……はい、そうですね
ここに来たのは不本意なんですけど…｣
リヒトも凄いの連れてきたな〜と言いながら腕時計をみるクランツ。
そこまで驚いてはいないようだ。
ｸﾗﾝﾂ｢もう始まるな、君……ハクって言ったな
君も見るかい？ リヒトの演奏をさ｣
｢ぇ…良いんですか？
パンフレットとか持ってないんですけど…｣
ｸﾗﾝﾂ｢良いよ良いよ、リヒトが勝手に連れてきた
お詫びをしないといけないしな｣
そう言ってハクをまた抱き上げ控え室を出る。
舞台裏につくと、そこにはロウレスと大きなクジラが立っていた。
ﾛｳﾚｽ｢遅いっスよ！ …って、何で
その狼まで連れてきたんスか…｣
ｸﾗﾝﾂ｢すまん、狼と話しててな｣
ﾛｳﾚｽ｢狼と……って、リヒたんじゃあるまいし…｣
｢何かごめんなさい…｣
ﾛｳﾚｽ｢！？ この狼、吸血鬼(ｻｰｳﾞｧﾝﾌﾟ)っスか！？｣
ｸﾗﾝﾂ｢まぁそれはリヒトの演奏が
終わってからだな｣
話していると、舞台からピアノの音が聞こえてきた。
どうやら演奏が始まったようだ。
ハクは目を閉じてその演奏を聞いていた。
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猫 - 真祖 85 「クロは日光で人になって」→「クロは日陰で人になって」か「クロは木陰で人になって」だと思います。 (2019年8月20日 16時) (
レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます！ (2018年1月26日 19時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
零番目の空虚(プロフ) - 閲覧、コメントありがとうございます。いろいろとぐだり始めている感じがするので、閲覧してくれる方に読みやすいように頑張っていきます！ありがとうございます！ (2017年8月20日 21時) (レス) id: 4fb706b0bf (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです！続き楽しみにしています (2017年8月20日 20時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リズ | 作成日時：2017年8月19日 13時
