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準備はあらかた終わって、
あとは学祭が始まれば営業をするだけ。
近くにいる後輩の女の子たちも、
ジョングクに「終わりましたよ」と声をかけているものの、
ジョングクは何も言葉を話すことなく、私をじっと見つめてる。
『 ねえ、なに... ？ 』
どうして、一言も話さないの？
後輩たちもすっかり困ってしまって、
みんなが私を見つめている。
『 ... ジョングク、もう 、大丈夫だって 』
「 ... 分かった 」
そう大人しくなったものの、
今度は私の隣に来て、私の小指を掴んだまま、離さない。
私も、それを拒めないでいる。
後輩の女の子たちも残念そうな顔をして、
別の人達の所へ行ってしまった。
私は準備と片付け担当だからあとは終わるまで仕事がない。
「 荷物、借りてる部屋に置いてるんでしょ 」
しばらくしてから、
早く行きなよ、とジョングクに言われて。
あんたが握ってきたんでしょ、と思う反面で、
ここで私が行ってしまうと、
1度繋がった指が離れてしまうと。
もう会えなくなりそうで、寂しくなった。
『 ... ジョングクは、そのまま帰るの？ 』
「 .. いや、友達のところ行く 」
『 そっか。分かった 』
「 じゃあ 」
『 うん、また 』
せっかく、
ジニオッパと付き合って。
ジョングクのことなんて忘れてやる、と決意をしたのに。
どうして今になって、私の前に現れるんだろう。
何も連絡すら寄越さないくせに、
まるで私の事なんて、
居なかったように振舞ってたくせに。
どうして、小指をずっと握ってきてたの？
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続く (更新停止中)
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作者名：we | 作成日時：2023年12月23日 22時
