9 ページ9
.
「 久しぶり 」
土曜日、学祭の日。
そう、何事も無かったかのように。
平然と立っているのは、居るはずのないジョングク。
『 どうして?サークル違うよね? 』
何をしに来たのだろう。
「 人足りてないでしょ? 」
手伝いに来た、と簡単に言ってのける 。
彼氏と彼女だったという過去なんて、
元々カレの中にはなかったのかのように感じる。
私たちが別れたことなんて、みんな知っていたから、
みんなも来るはずがないって期待すらしてなかった。
それなのに、どうして。
1年生や2年生の後輩の女の子たちなんて、目を輝かせている。
みんなオッパ、オッパって寄ってるし 。
彼女がいなくなった瞬間、これなんだから。
とはいえ、ジョングクは人気者だから男性陣からも喜ばれてる。
特にジミンオッパと、テヒョンオッパは嬉しそう。
何よ、状況飲み込めてないの私だけ?
そこへダンボールを両手にかかえたイェリが来る。
「 ねえちょっと、あんたたち別れたんだよね? 」
『 イェリ、私もそれ聞きたいの、なんでいるの? 』
「 連絡もとってないでしょ? 」
『 うん 』
「 変なやつね 」
私も、そう思うよ。
.
287人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:we | 作成日時:2023年12月23日 22時