旋【短編】 (ページ4)

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隣で寝落ちしている友人のイェリを横目に、
キムソクジンさんはお酒を水のように流し込む。
奥ではジミンオッパたちがなにやら騒いでるけど、
男の人のノリにはついていけない。

「ねえ、Aちゃん」

『はい？』

「 ... 年上の男は苦手かな？」

『そ、そんなことはないです』

「ほんと？よかった。じゃあ連絡先交換しない？」

『あ、.. はい、もちろんです』

私がそう答えると、嬉しそうにするソクジンさん。
なんだか、こんな展開なんて初めてで戸惑ってしまう。

「迷惑だったら、言ってね」

Aちゃんのペースに合わせるよ、とウィンクされる。

いやいや、この人はもしかしたらそういう人なのかもしれない。
初めてあった後輩にも、気がない人にもこういうことができる、そんな人なのかもしれない、と言い聞かせる。

もう傷つくのはうんざりだ。

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