2 ページ2
.
「 あんたのモトカレ、また告白されたみたいね 」
『 ... そうなんだ 』
大学3年の遊びたいざかりの私たちは。
終電ギリギリでも居酒屋でベロベロになっている。
カレは大学に入学した当初から 、
一瞬で話題になるほどの人気者 。
「 もう、いい加減次の恋いきなよ
... 言いたくないけど、こっちが見ていて痛々しい 」
別れてからとはいえ、
日に日にやつれていった私を傍でずっと見ていた友達。
私も逆の立場だったら、自分の不甲斐なさを痛感するだろう。
『 ... ん〜、うん、そうだね 』
自分でももう、分かっていた。
渇望していたカレとの日々は、もう手に入れることができないということ。
それを受け入れるには、まだ到底無理だけど 。
時間が解決してくれるとはよく言う、
その間に誰かいい人でも紹介してもらおうか、
『 ... でも、まだ半年も経ってないのに新しい彼氏を作ったら、振られた腹いせ感でない? 』
そういう漫画が最近よく流れてくるじゃん、と言うと。
「 ... アンタってば、マンガの見すぎ 」
なんて怒られてしまった。
.
287人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:we | 作成日時:2023年12月23日 22時