唇 ページ10
錦戸SIDE
錦「初めてAに会った時さ」
A「…うん…」
錦「全力でパンに手伸ばしすぎて、腹見えてもうてるし(笑)」
A「えっ 嘘っ//」
錦「その後めっちゃ良い笑顔でパン食べてるの見て、その無邪気さがええなって思ってん」
錦「そっから毎日 会う度に目で追いかけてて」
錦「大倉と同じクラスで、仲良さそうに喋ってんの見て、絶対ええ子なんやろなって思った」
A「あー…たっちょん、女の子と話さないもんね…(笑)」
錦「LINE聞いた時も ほんまは俺めっちゃ緊張しとってんで？//」
A「嘘！慣れてる感じやったっ」
錦「慣れてる、言うな(笑)」
錦「…ん、まぁ何が言いたかったかていうと、」
錦「俺はそのまんまのAが大好きで あの噂の真相は今言った通りやから、他の女はおらんし遊んでもないよってこと。」
A「……///」
錦「んはっ(笑)めっちゃ可愛い反応するやん(笑)」ﾎﾟﾝ
A「//…ぁの、話してくれてありがとうね？」
A「…あんまり話したいことじゃなかったやろ？」
錦「いや、俺の方こそ元カノの話なんて、ごめんな」
A「ううん、亮くんのこと知れて嬉しかった♪」
錦「…//」
錦「あ！そうやっお前っ」
A「な、なにっ？」
錦「俺にばっかり どこが好きかなんて質問してるけど、お前 俺のことまだ好きやないやろっ」
A「そっ、そんなことっ…」
錦「告白をオッケーした理由は？」
A「えっと、えっと……」
A「………勢い……？」
錦「…………ほら。」
A「や、でもでも仲良くなってからは気になってたしっ！あの告白も嬉しかったし！」
錦「でもそれ、もうどうしようもないくらい好き、って感じではないやろ？」
A「…ぇっと………」
錦「ふっ(笑)」
錦「正直なやつ(笑)」ﾎﾟﾝ
A「………ごめん……」
錦「ええよ、そういうとこが好きやねん、俺」
A「どストレート……//」
錦「…A、俺、」
錦「めっっっちゃ好きにさせる自信あるから」
A「っ//」
錦「だから 覚悟しとってな？」
A「…//」ｺｸﾝ
錦「うん(笑)…いい子やな…」ｽｯ
そっと 君の髪に触れて 頬を撫でて
少しだけ開いた口の端っこ
唇に触れるか触れないかの位置に
優しいキスをした。
錦「好きになってくれたら 唇にするね」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年9月29日 10時
