○ WASABI (ページ4)

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涙目の恋模様４ページ4

ほんまは

今まで僕がAと付き合おうとしなかったのも

Aを守りたいのにも、

もう一つ理由があった。

それは自分の中にだけ留めておくって決めてるから

すばるくんの言う通り、その気持ち音にぶつけた。

…すっげーーー気持ちいい。

A「…」ﾋｮｺ

丸「ふぃーっ♪」

大「丸ちゃん、気持ち込みっ込みやったなぁ(笑)」

安「Aちゃん愛が伝わってきましたぁ♪」

渋「……」ｼﾞｰ

A「っ！」

A「(しーっ！)」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

渋「ふっ(笑)」

大「？何笑ってんの？」

渋「…んや(笑)マル、そろそろあいつ迎えに行く時間ちゃう？」

丸「ん？あーーほんまや」

丸「ほな僕帰るわ～また明日っ」ﾀﾀﾀｯ

大「ほんまマルちゃんって、Aちゃん一筋よなぁ(笑)」

安「毎日家まで送り届けてるんやろ？凄いよなぁ」

渋「ま、それ見れんのもあと少しやろ。彼氏できてもうてんから」

安「あーー…そやなぁ…」

教室を出ると Aが階段に座ってた

丸「あれ、待っててくれたん？」

A「ぅ、ううん？今来たところ」

丸「なら良かった♪帰ろっか」

A「うんっ」

いつもの帰り道

いつもの二人きりの時間

変わったのは、Aに彼氏ができたことだけ

丸「…そういや、何きっかけで出会ったん？二人は」

A「え？んーーっとね…」

A「簡単に言えば焼きそばパンきっかけ？(笑)」

いつもの屈託のない笑顔で

彼のことを話すAはまるで恋する乙女で

やれパンの奪い合いで手が触れ合ったやら

そこから仲良くなってLINE交換したやら

そしたら今朝通学路で会った時に「お前、俺と付き合わへん？」って言われて

クシャッとした笑顔にやられてもうたやら

僕の心にいくつものナイフが刺さった。

A「でも、勢いでオッケーしちゃったけど、私うまくやれるかなぁ…」

丸「ん？」

A「ほら、私恋愛初心者やし、あっちは学校一のモテ男くんやし」

A「私で釣り合うんかな…(笑)」

丸「…何言うてんねん(笑)」ﾎﾟﾝ

釣り合うも何も、

錦戸くんにAは勿体ないよ

こんなに心の綺麗なAが

女遊びの噂のある錦戸くんのやなんて

A「ギュ～とかちゅ～とか、いちいちドキドキしてたらお子ちゃまやって思われるかなぁ？」

ぐはっ！！

…そんなA見てみたいぃぃ……