アザ ページ27
壁際の机に Aを寄り掛けさせて
Aの腰に左手を
赤く染まった頬に右手を 持っていった
チュク
チュゥ…
キスに慣れていないせいで 呼吸が荒く
少しだけ大きく開いた君の口に 舌を入れた
丸「…っはぁ……」
A「ンっ…ま、る……はぁっ……」
Aは両手で僕の肩を押すけど 僕の力に敵うはずもなく
最初は寄り掛かる程度やったのが もう机の上に座ってしまって
背中はぴったりと壁にくっつくまで後退していっていた。
僕から離れるための必死の抵抗やったんやろうけど
この体勢は、あかんやろ
丸「A…それ、逆効果。」ｽｯ
A「！？」
A「ゃっ……んんっ//」ﾋﾟｸｯ
腰にあてていた左手を メイド服から出た綺麗な足の方に
スー… って、なぞるように移動させた
A「っはぁ……ゃめ、丸ちゃっ……」
Aがこういうこと 苦手なの わかってる
僕が一番わかってるはずやのに
錦戸くんとキスしたって
唇甘噛みされたって
そうなったらもう次の段階決まってるよなって
そんなん聞いて
目の前でキスを見てもうたら
止められへん
俺の方が、俺のやのにって
自分でもびっくりするくらい独占欲が溢れ出して
…錦戸くんがまだやってないこと してやろうかとか
そんな思いが、頭によぎった 最低な僕。
丸「A……」ﾁｭ
A「ンっ// も、だめ…丸ちゃ……っ」ﾊｧ
唇から首にキスを落として
更に下に ゆっくり下がっていく
Aの足に置いた手は 太ももから更に上にゆっくり上がっていって
最低や、って自覚できる反面、
どうせ嫌われるならこのまま…って思ってた
やけど、
丸「……」ﾋﾟｸ
かすかに見えた 首元のアザが
僕の動きを止めた。
丸「これ……」
A「はぁっ……はぁ…………」
その場で 動けなくなってしまった
今 理性を失ってた自分と
…ある記憶を思い出してもうて。
ガラッ
A･丸「！」ﾋﾞｸｯ
渋「……お、なんや 邪魔してもうたか？」
丸「っ！」ﾊﾞｯ
急いでAから離れると
Aはスカートをささっと直して
タタタッ
何も言わずに走って教室を出て行った。
前髪のせいで、Aの表情はわからんかった
渋「お前なぁ ここでやんなよ」
丸「ごめ…僕……」
渋「俺に謝られても。」
続く
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作者名：Noa | 作成日時：2020年9月29日 10時
