君への気持ち１ ページ12
今まで こんな気持ちになったことなんてなかった
Aのことはずっと好きやったけど
でも 側で見守れたらいいって思ってた
この関係壊してまで奪おうと思うなんて
君が誰かのものになってしまうなんて
想像もしてなかったよ
A「丸ちゃんのクラスは何やるん？」
いつもの帰り道
さっき部活で 錦戸くんええ奴宣言されてから
僕はちょっぴりへこんでた
丸「僕んとこはー、外でたこ焼きの模擬店出すよ」
A「丸ちゃんがタコ回すの？」
丸「ううん〜裕ちんがやりたいってうるさいから、僕らは主に販売と宣伝♪」
A「裕ちんって、横山先生？」
丸「そ♪あの人 学生より学園祭楽しむ気満々やから(笑)」
A「可愛いよね、横山先生(笑)」
丸「Aんとこはメイドカフェすんねやろ？僕絶対行くから♪」
A「そう！たっちょんと章ちゃんのメイドに期待しててね♪」
僕はAのメイドさんにすっごい期待してます…
丸「…そういや、最近４人で仲良いんやって？」
A「？…あぁ！そうそう、４人でお昼ご飯食べたりしてるねん♪」
丸「…順調そうやね、初めてのお付き合いは」ﾆｺ
僕、うまく笑えてるかな
A「うん、亮くんが凄い頑張ってて可愛いの(笑)」
丸「…頑張ってる？何を？」
A「私を惚れさすこと(笑)」
丸「？Aは錦戸くんのこと好きで付き合ってんねやろ？」
A「亮くんに言わせると まだまだ足りないんやって(笑)」
A「めっっちゃめちゃ好きにさせたいみたい(笑)」
「困った人やね」って笑う君は どこか嬉しそうで
それを見てるのは辛かったけど
その後「でも大好きになるまでキスしない、って言われたのはちょっと安心かな」って君の口から出た言葉に
胸が高鳴ったのは きっと気のせいじゃない
A「まだ心の準備できてないんやもん」
丸「え……ほんならまだしてないってこと？」
A「……今ちょっと馬鹿にしたやろ」
丸「っしてないしてないっ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
A「どうせガキんちょやもんっ」ﾌﾟｲｯ
丸「あぁっ そんなん思ってないから そっち向かんでぇっ」
してないんや
まだしてないんや
とっくにしてると思ってたのに
まだしてないって……
A「…」
丸「A？ほんまに怒ったん？」
A「……丸ちゃん…私ね」
A「……怖いの…………」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年9月29日 10時
