怪しい影２ ページ9
マックとジャッキーに荷物を預け
二人は新品のベビーカーをゆっくり押して駐車場まで来ていた。
丸「どうや〜〜？乗り心地は」
「きゃっきゃっ」
A「気に入ったみたいやね(笑)」
丸「デザインもレトロで可愛いしなぁ♪」
A「これで今度から出かけ易くな…る……」ﾋﾟﾀ
丸「……」ﾋﾟﾀ
突然、二人は足を止めた。
二人と赤ん坊を囲むように怪しいスーツ姿の男たちが現れたのだ。
地下駐車場という暗く人気のない場所で
彼らはナイフを握りしめ、こちらに近づいてきた。
丸「……アリー、」
A「…」ｺｸ
ガムがお面を取り出し、一気に男たちの方へ飛び出した。
丸「せいやぁっ！！」ﾊﾞｼｯ
？「おりゃぁっ！！」
その間にAは
A「なんかっ、なんか使えそうな棒はっ」
A「…あった！！」ﾊﾞｯ
ベビーカーを押しながら近くにあった掃除用具からデッキブラシを取り
A「ガムっ！！」ﾎﾟｲｯ
ガムの方へ投げた。
ガムは普段から棒術を用いるのだ。
丸「よしっ！！」ﾊﾟｼｯ
丸「ふ〜〜〜〜」ｸﾙｸﾙｸﾙ
丸「はっ！！！」ﾊﾞｯ
ガムの方に襲いかかる男もいれば、Aの方に来る男たちもいた。
A「っ！！」ﾊﾞｯ
？「ふっ…素手で何ができるって？」ｶﾞｼｯ
A「あんまり女、ナメてもらうと困るわ」ｼｭﾝｯ
ナイフを持っている男にも恐れず蹴り飛ばしていくA
しかし対戦する間に、男たちの狙いが段々と浮き彫りになってきた。
A「あんたらっ…もしかしてっ」ｼｭﾝｯ
男が一人、ベビーカーに向かってナイフを振りかざした。
A「っ！！」ｶﾞｼｯ
危機一髪、Aがその手を掴み、
A「くっ…！！」
跳ね返そうとしているところを
丸「はぁっ！！！」ﾊﾞｼｯ
？「ゔっっ……」
バタン
ガムが後ろから討った。
A「はぁっ…はぁ…」ﾍﾟﾀﾝ
丸「はぁ…っ大丈夫か？」ｶﾞｼｯ
横「ガム！！アリー！！！」ﾀﾀﾀｯ
A「はぁ…マック…」
横「車の方にもこいつらが…ジャッキーがなんとかしてんけど…はぁっ…」
A「こっちも大丈夫…ガムが…この子守ってくれたし…」ﾊｧ
丸「アリーが応戦してくれたからやで。立てる？」
A「大丈夫…」ﾊｧ
横「すぐここを離れた方がええ、」
横「急いで帰ろう」
A「せやな…」ﾊｧ
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
