夫婦の優しさ ページ21
ASIDE
それから丸１週間が過ぎて
最初は抵抗があったメンバーも皆エイトを自分の子みたいに可愛がるようになった。
休みの日は全員で公園に行って エイトを遊ばせたり
仕事に連れて行っても 戦闘員以外はエイトをあやしてたり
ピエロさんのとこにも連れて行ったりした。
私らには思っても見なかった、平凡な日々
渋「エイト〜風呂入るぞーっ」ﾋｮｲ
……この人との関係は 平凡でも何でもなくなったけど。
A「お風呂、沸かしといたよ」ｶﾞﾁｬ
渋「…ぉお、ありがと。」
あの後 すばるくんとは１度も２人で話してない
すばるくんは 分かりやすく私のこと避けてて
でもそのくせ たまに遠くから 視線を送ってくる。
A「……」
すばるくん、私ちゃんと覚えてるんやからね
すばるくんが言ったこと
"…お前は 俺のことが好きやねん"
"気づけや、お前はっ…俺のこと…"
"好きや…"
初めて聞いたすばるくんの本音は
切なくて 重くて 苦しくて
真っ直ぐやった。
A「…やっぱり、ちゃんと話さないとなぁ…」ﾎﾞｿ
村「すばると、か？」ﾎﾟﾝ
A「ぅわっ信ちゃんっ！！」ﾋﾞｸｯ
横「お前ら最近変やもんなぁ」ﾎﾟﾝ
A「っ横ちょまでっ…なんで…」
横「俺ら何年一緒におると思ってんねん」
村「すばるがまたいらんことして喧嘩にでもなったか？」
A「ぃゃ…まぁ合ぅてるっちゃ合ぅてるんやけど…」
横「いつものことやん。許したってぇな」
A「っそ、そんなん言うたかて、避けてるのはすばるくんの方やもんっ」
村「あぁ？何しとんねん あいつ。」
横「アホやわ〜あいつ」
ほんっっまにアホやねん、すばるくん
アホで アホで どうしようもないのに
頭から離れへん訳は
すばるくんが言うように、私が
私がやっぱり
すばるくんのこと……
A「…」
横「何があったか知らんけど、どうせすばるが悪いねんから、お前がそんな顔すんなや。」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
村「そうやで？俺があのアホ お前の代わりにシバき回したるやん。」ｸｼｬｸｼｬ
横ちょに抱きしめられて背中ポンポンされて
信ちゃんに頭くしゃくしゃされて
夫婦の優しさ倍増中…
村「あ、そういやな？見つかってん、探しもん。」
A「探しもんって……」
横「エイトの母親や。」
A「！うそっ！」ﾊﾞｯ
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
