アホ ページ20
ASIDE
…起きてまず気づいたこと ３つ。
１つ、昨日どれくらい飲んだか覚えてなくて、二日酔いの頭痛があること。
２つ、自分が全裸で寝てたことと、隣ですばるくんがパンイチで床に座って寝てること。
３つ、すばるくん見て、ボヤッとしてたのが何となく蘇ってきた 昨晩の記憶…
A「…ぅ、そ……」
嘘やんな
嘘やんな 嘘やんな
嘘やと言って…誰か……
渋「…ん……」
……すばるくんのあほぉ……
らしくないやんか、こんなん…
後先考えず こんなことする人とちゃうやん…
本当はいっつも 実は誰よりも
私らのこと想って
不器用な優しさで包んでくれるのに…
こんな…こんな取り返しつかんことせんでよ…っ
遠くから、エイトの泣き声 キッチンで料理する音 誰かの話し声が聞こえて来る
時計見たら もう９時で、
誰も起こしに来んでよかった、それが特に章ちゃんじゃなくてよかったって思った。
A「……風邪、引くで…」ﾊﾟｻ
自分が被ってた布団をすばるくんにかけてあげて
もう１つ気づいたこと
A「……なに、これ……」
自分の体に無数につけられたキスマークと
両手首にくっきり 締め付けられたアザ。
はっきりと 何をどうされたのか覚えてなかったけど
これを見て どれだけ力ずくで抱かれたのかを思い出した。
抵抗しても すばるくんはやめてくれんくて
「嫌」って言う度 激しくされたこと…
A「…っ」ｳﾙ
何が悲しいって、メンバーと関係を持ってしまったことでも、乱暴に抱かれたことでもなくて、
すばるくんが最中に 何度も何度も「好き」って言っていたのを思い出したこと。
A「…」ｽｯ
起き上がって 服を着て 部屋を出た。
バタン
A「っ！！」ﾋﾞｸｯ
安「あ、お、おはよ」
…びっっっくりしたぁ……
扉開けて廊下に出たら 目の前に章ちゃん……
安「今ちょうど起こしに行こうとしてたとこでなぁ？」
………間一髪…………
安「昨日酔ってたみたいやから、起きてこんの心配で…。二日酔い大丈夫？」
A「…ぅ、うん、ちょっと頭痛がするんやけど…大丈夫、ありがとうね」
安「そっか、よかったぁ」ﾆｺ
いつ見ても癒される天使スマイル
でも今だけは心が痛い………
安「…A、その手首…」
！！
A「な、何でもないっ 行こっ？キッチン」ｻｯ
安「………ぅん。」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
