聞いちゃう渋谷1 ページ16
ASIDE
章ちゃんが思ってること話してくれたおかげで
今朝の気まずさなんかぜーんぶ飛んでって
本気のお話の後は2人で楽しく飲んでもうた♪
安「うまかったー♪Aさん帰りましょー?♪」ヨロッ
A「章大さん ふらっふらやーん♪」ギュ
安「Aさんもやーん♪」ギュ
安・A「やははっ(笑)」
こんなことがあったのに 私らいつも通りの仲良し♪
ほろ酔いの可愛い章ちゃんは足元ふらふらやけど頭はしっかりしてるみたいで
タクシー捕まえて家まで連れ帰ってくれた。
私、ずーっと引っ付いてただけ♪
ガチャ
安「よいしょーっと」バサッ
A「わーっ♪」ボフッ
家帰ってからも私を部屋まで運んでくれた
いたれりつくせりの章ちゃんが 私をベッドに下ろした時
気付いたら私の真上に章ちゃんのお顔があって
今朝あんなことがあったもんやから、ドキッとして
少しだけ酔いが覚めた気がした。
安「…じゃあ、おやすみ、な?」
A「…ぅん…」
安「…」スッ
チュ
前髪を避けて 静かに私のおでこにキスした章ちゃん
安「…今日はこれくらいで我慢しとく(笑)」
って 優しい笑顔で出て行った。
章ちゃんの告白の返事も迷ってるのに
キスを、唇に、欲しかったなって思う私は
きっと世界一わがままな女の子
コンコン
A「っ?」
あれ…章ちゃん忘れ物かな?
A「はーい?」ガチャ
扉を開けると そこには
少し不機嫌そうなすばるくんが 日本酒ボトルを片手に突っ立ってた。
渋「帰ったら俺の部屋って言うたやろ」
A「…あー」
すっかり忘れとった って顔すると
凄い目力で私のこと睨みつけたまま ズンズンと部屋に入ってきた(笑)
A「…何かお話ししたいことでも?」バタン
渋「ん、」ズイッ
まぁ、ええから飲め とでも言うように グラスに入れた日本酒を渡してきた。
A「私だいぶ飲んできたんやけどっ」
渋「もっと飲めっ 何も考えず俺の質問に答えてまうくらい飲めっ」
A「何よ質問てっ」グビッ
渋「おーえぇ飲みっぷりやないか♪」
ベッドに三角座りの私と その横に勝手に座って飲んでるすばるくん
…章ちゃん、もう寝たかな
とか思っとったら
渋「お前って 今日もヤ ってきたん?」グビッ
とか突然言うから
A「っ?!」ブーッ
吹き出してもうたやん。
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作者名:Noa | 作成日時:2020年8月18日 0時