本気の安田２ ページ15
ASIDE
こちらも仕事終わりで、スーツ脱いでネクタイ緩めて、ワイシャツの袖をまくる、いつもの５倍男らしい章ちゃん
でもよく見たら畳椅子の上にちょこんと正座してて、やっぱり可愛かった。
安「さっきは付き合ぅて、しか言えへんくて、自分の想い伝えられてへんかったから」
A「…うん？」ｺﾞｸｯ
安「僕今まで 隣におれるだけで充分やって自分に思い込ませてたんやけど、最近それに限界きててなぁ？」
安「やっぱりAを自分だけのにしたい、って」
安「そう…思ってて…」
A「…うん。」ｺﾞｸｯ
安「でも、分かってるねん。Aが僕らと付き合おうとしてないのも、誰か１人が特別なんやなくて、８人でおる空間を一番大切にしてるんも。」
A「…」
安「だから、俺だけを好きになって、僕だけを見てって言ってる訳じゃないねん」
A「そう…なん…？」
安「勿論そうなれば最高やで？」
安「けど、独占したくて付き合ってって言ってるんとちゃうくて、その…」
安「Aが辛い時とか、悩んでる時の吐口に僕がなれたらな、って…」
A「…は、け口…」
安「皆には言えんこととか、Aが抱えてるもの、ちょっとだけ僕に預けてみぃひん？」
安「今は、７人の中で他よりすこーし特別な存在でいられるだけでいいから…」
安「Aのこと、困らせたい訳じゃないねん。」
そう言い終えてから
「でも告白してもうてる時点で困らせてるよなっ ごめんなっ」ってテンパってる
スーパー優しくて天使な章ちゃんを、こんなに悩ませて、
本当の気持ちをグッと奥にしまい込ませて、私の気持ちだけを優先させて考えさせてる
私ってほんま 嫌なやつやなぁ… て思うと
なんだか自然に涙が出てきた。
安「…A？」
A「章ちゃん…ごめんなぁ…」ｸﾞｽｯ
安「やややっ なんでAが泣いてんのっ」
A「だって章ちゃんが優しすぎてっ…もうっ…」
A「章ちゃん大好きーーーー！(泣)」ｷﾞｭ
安「おわぁっ」
安「よしよし…」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
A「章ちゃんっ私ちゃんと考えるからっだから待ってねっ」ｸﾞｽｯ
安「うん、返事急がなくてええから。俺はずーーっと待ってるよ♪」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
A「本気のお話、終わり？」ｸﾞｽｯ
安「終わりっ」
A「よし、ほんなら飲もっ章ちゃんっ」ｸﾞｽｯ
安「よーっしゃぁ 飲むでーっ♪」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
