本気の安田１ ページ14
ASIDE
正直怖かった
あんな章ちゃん、見たことなかったんやもん。
それで出た言葉が
A『ちょっと…考えてもええかな』
安『…わかった。』
今まで、この中の誰かとくっつけば この中にいられない気がして
何か告白紛いのことを言われても はぐらかしたりして避けてきた。
最近はめっきりそういうん無くなってたのに…
A「…」ﾊｧ
やけど 好きな人に好きって伝えるのって
きっとものすごく勇気のいることやと思う。
だからちゃんと考えて答えないと って思えるようになった私って
少しは大人になったんかなぁ…
副社「僕のこと呼び出しておいて、そんな暗い顔してるんじゃないよ。」ﾎﾟﾝｯ
A「！ふ、副社長っ」
今回はここの会社の取引先のフリ
信ちゃんが元々そう準備してたみたいやから、そのまま使わしてもろた。
副社「名前はよく部下から聞いてはいたが、こんな綺麗なお嬢さんと仕事してたとはなぁ…ははっ」
A「い、いつもお世話になっております…」ﾆｺ
あかんあかん 今は仕事に集中せな。
どんな手使っても情報引き出してやるんやから。
A「…それでは、私はここで。」ﾍﾟｺﾘ
副社「あぁ、今日のことはお互い内密に…」
A「勿論です、副社長」ﾆｺ
あー 終わった 終わった。
もうすっかり夜やなぁ…
色々話聞けたし、シャワーしてる間に資料盗んでやったし、秘密作ることで弱みも握ってやった。
ただあのオッサン なんやねん…
紳士に見せかけて、めっちゃ乱暴やった
あーーー
疲れたぁ……
A「…」ﾋﾟｯ
マックに報告しようと思って携帯開いたら
LINEが２件
安『仕事終わったら どっか二人で食べに行かへん？』
渋『帰ったら俺の部屋』
気まずくならんようにっていう章ちゃんの気遣いと
強制的なすばるくんのお誘い
A「終わったよ、どこ？…っと。」ﾋﾟｯﾋﾟｯ
章ちゃんの方にだけ返信して
マックに電話をかけた。
安「A〜こっちこっち！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
A「章ちゃん〜お互いお疲れっ」
「いらっしゃいませー！」
前にも たつと３人で来た個室の居酒屋
少しだけ開けた戸から顔だけ出してる章ちゃんが激カワで、疲れもぶっ飛んだ。
A「生一つ下さい♪…あれ、章ちゃんソフトドリンク？呑まへんの？」
安「ん、酔い任せにしたくなくてなぁ？」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
