告白 ページ12
安SIDE
結局、夜中エイトが泣きじゃくってあんま寝られへんかったからか、
いつもなら一番に起きるAが、僕の腕枕ですやすや寝てる
珍しくて、幸せな光景。
安「…」ﾁｭ
すぐ近くにあったおでこにそっと唇で触れたら
A「…んぅ…」
少しだけ眉をひそめて眠そうな顔
かわいいなぁ
この寝顔が、僕だけのものにならんかなぁ、て
いつもいつも…願ってるだけじゃあかんよな。
安「…」ｿ〜
起こさんように 腕を抜いて 静かにエイトの上を跨いで
Aの真横に寝転んでみた。
大きい目 長い睫毛 ぷっくりした唇
この整った綺麗な顔に今までどれだけの男が寄ってきたか
安「…」ﾁｭ
今度は唇に、キスを落とした。
…年明けに、大倉とAと三人で飲みに行った時
大倉が寝てもうてる間にしたキスを思い出した。
Aの唇を指でなぞってみる
僕はAの近くにいたくて
相談に乗ったり 一緒に買い物行って 服選んだりしてるけど
そのせいで、男としては見られてない気がする
違う、僕はそんな存在でいたいんやないよ
僕は…
A「…ん……しょ、ちゃん…？」ﾊﾟﾁ
安「ぁ、ごめん、起こしてもうた？」
A「…な、に してるん…？」
気付いたらAの上に馬乗りして
Aの両腕を掴んで 動けないようにしてた。
A「章ちゃん…？」
驚いたような 怯えたような表情
そんな顔、させたい訳じゃないのに
うまく 伝えられへん
安「…今までずっと言おうとしたけど、言えんかってん、」
A「ぅん……？」
エ「ぉ…っおぎゃあああっ」
A「あっ…エっ、エイトが…」ﾊﾞｯ
安「今はっ！！」ｸﾞｲｯ
A「っ！！」ﾋﾞｸｯ
安「今はっ…俺の…」
安「俺のことだけ…」
A「…しょぅ…ちゃ……」
エイトの方を向こうとするAの顔を俺の方に向けて
真っ直ぐ 俺だけを視界に入れさせた。
言う、
今日という今日こそ
安「…A…、俺のこと、好き？」
A「何言って…」
安「ええから、ええから…答えて」
A「…す、き…やけど……」
わかってる
Aの"好き"は きっと他の６人に対する好きと同じくらいの感情
俺だけに 特別に抱いてるものとちゃう
それでも…
安「…なら俺と…」
安「俺と…付き合ぅてくれる？」
A「えっ……」
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作者名：Noa | 作成日時：2020年8月18日 0時
