I’m all yours (ページ16)

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部屋の扉を開けて辺りを見渡せば
あ～ここに来たのも久しぶりだな～って
思いながら絶対ベッドに居るだろとテヒョンの
ベッドの方に向かって歩いた

｢お～い、テヒョン来たよ？｣

俺が声を掛けてもびくともしない
布団被ってるからまじで寝たのかこいつ

顔が出てくるくらいまで布団を剥がすと
やっぱり目を瞑って寝ている

｢自分から呼んどいて寝てんじゃん｣

それにしても本当いつ見ても綺麗な顔してるよね
まつ毛長いし...とか思う俺ってやばい奴すぎ

テヒョンの寝顔を見るために顔の目の前で
しゃがみこんで優しくさらさらの髪を撫でる

｢テヒョナ、好きだよ｣

俺は小さい声で呟いてテヒョンの唇に
自分の唇を重ねて触れるだけのキスをした

テ｢...ねえ俺が寝てる時に言うのは、ずるい｣

キスをした後突然目を開けて少し頬を紅く
染めながら言うからなに！？起きてたの！？と
驚き過ぎて声が裏返った

テ｢ジミナ来るの遅いんだもん...
だから寝た振りしてやろうって｣

｢寝た振りって...ごめんね風呂入ってたの｣

テ｢俺より風呂の方が大事かよ～｣

テヒョンは拗ねてるのか布団を掴みながら
そんな事言うから可愛くて仕方なくて
頭を撫でまくれば辞めろって怒られる

｢で？なんの用事？｣

俺がそう言えばゆっくりと起き上がり
ベッドの上に座りながら隣来いと呼ぶように
自分の横をぼんぼん叩いているから
黙ってテヒョンの横に座った

テ｢なんの用事ってとぼけないでよ
俺に上書きされに来たんでしょ、あいつに
何されたか言ってみて？｣

あ～上書き...てか上書きって何だよと思いながら
今日された事を話してくうちにまた目の周りが
熱くなって潤んできた

テ｢キスだけだと思ってたら何回もされて
そんな事もされたわけ？？ふざけんなほんと｣

テヒョンはぶつぶつと怒りながら
泣きそうな俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれる

｢テヒョン、｣

テ｢ん、こっち向いて？｣

言われた通りテヒョンの方を向けば
深く唇を重ねられ何度も吸い付くような
口付けをされる

そして、唇を少し開いた途端生暖かいテヒョンの
舌が入ってくれば頭がクラクラする程の
絡ませ方でいつもとは違う感覚に襲われる

｢...んん、っ｣

俺が苦しそうな声を出せば
唇を離してくれた

テ｢はあ...ジミナ苦しかった？｣

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