そんな僕らの日常生活10 (ページ16)

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Initiation love 66 ページ16

ソニ「げっ、それは勘弁！
そうだ、光、お前なら俺の気持ちわかるよな。お願い。暫くここに…」

光「うーん…自分の分身みたいな人を裏切るのはちょっと気がひけるけど、俺、今日は薮に甘えたい気分なんだよね…って事でごめん！」

ツンデレな光君にしては珍しい人前でのデレ発言に薮君が驚きの顔をしていた。

伊「うわっ、目を見開いた薮の顔、ブッサイク！」

薮「光…すぐ部屋に戻ろう！今すぐ！
あー、クソっ、なんか調子狂うなもぅ…」

妙に落ち着きがない薮君をみてクスクスと笑っている光君。

知念のおじいさんと話した事で何かしらの心境の変化があったのだろうか？

光「んじゃ、早く部屋に戻ろう…宏太！」

薮「…？！だから、それ反則だって…」

スコ「おいっ、イチャつきたいだけならさっさと出てけよ…」

ソニ「じゃ、お言葉通り出て行きます！」

スコ「ソニはダメに決まってんだろ？そんなにお仕置きされたい？」

ソニ「なんでそうなるんだよ！だいたいお前はなぁ、加減って言葉をしってるか？昨日だって今日に備えて早く寝るって言ってたのに…」

スコ「あまりにも無防備な格好で寝てるからこれは襲って欲しいのかなって」

ソニ「ふざけんなっ」

目の前で繰り広げられる痴話喧嘩に俺達は黙って部屋を出た。
きっと、何だかんだいって、あの2人もうちのやぶひかと一緒でラブラブなんだろうな。

＊
山「それじゃ、裕翔達おやすみなさい…
あっ、今日は皆、俺と知念の為にありがとう…」

裕「お礼を言われる程のことはしてないよ！それに、俺は…ううん、俺達皆、やまと知念が幸せになる事を望んでるんだから…」

山「裕翔…」

知「皆、優しすぎだよ。いきなりこんな事にまきこんじゃったのに…」

急にしんみりとした空気になったせいか、知念が今にも泣きそうな顔をしていた。

伊「気にすんなって！俺達は知念の笑ってる顔が見たいだけなんだから。
知念…今日はもう山田にめいいっぱい甘えちゃえ！」

大「そうだよ。それに、こんな事がなければ俺、豪華客船に乗ることなんて一生できなかったと思うし…逆に感謝だよ！」

髙「それもそうだな。おかげで俺もまた女の子の大貴に会えたし♡」

薮「んじゃ、とりあえず明日15時集合らしいからそれまでは自由時間ってことで…」

光「山田、知念の事…泣かすなよ！」

圭「やまちゃん、ちぃちゃん、2人ともゆっくり休んでね！」

そうして、各々がやま達に声をかけ終わると、それぞれの部屋へと戻っていくのだった。