Initiation love 50 ページ50
side知念
舞踏会会場から控え室の様な場所にモニターの画面が移行した。
おじいちゃんに咎められる涼介や僕の偽者。
これはきっと実際に起こっている事なんだろうけれど、僕には現実味が全く感じられないでいた。
呆然と眺める事しか出来ない僕をあざ笑うかのの様に画面の中で進む会話。
僕と同じ顔をした偽者が僕の思考をトレースしたような言葉を口にする。
『おじいちゃん…僕ね、涼介と付き合ってます。もちろん真剣に。
相手が同性だとか、そんな事関係なくて…
ずっとずっと一緒にいたい。………』
『おじいちゃん…僕は跡取りになるための道具じゃないっ!!』
何で…そんな事言うの?
君は僕の偽者でしょ?
どうして…
君は一体何をしようとして……?
『涼介は僕が…もらうよ…』
僕の頭の中でさっき偽者が口にしたと思われるセリフが急にフラッシュバックした。
まさか…
まさか……
まさか!!!
喉が急激に乾いて、体は金縛りにでもあった様に動けなくなる。
美『………貴方が本当に侑李様を大切に思っているなら…
この先もずっと一緒にいるというのなら…
舞踏会に出席している方々の前で、侑李様への愛の証しとして、誓いのキスをして下さい』
更に追い討ちをかける様な美咲ちゃんの一言。
山『やります。そんな事でいいのなら…
俺は絶対に知念を護ってみせます!』
それに何の疑いもなく応える涼介。
嘘…
待って…
知「やめてー!!!涼介…そいつは偽者だって!」
画面越しに届かないと分かっていても叫ばずにはいられない。
グラグラとする頭の中では、最悪なケースを想像する自分がいた。
顔も言動も僕に似せた人間を果たして涼介は偽者だと思うだろうか?
いや、気付けない…
気付くハズがない!!
僕をここに閉じ込めたのは美咲ちゃん…
ならこれは…
美咲ちゃんが仕組んだ、涼介を嵌めるための罠。
知「嫌だ…ダメッ…お願い…気づいて…
僕はここだよ……
涼介…
りょうすけー!!」
____________________________
作者より
はてさて、ついに正体が判明した彼らです!
タダでさえ9人の書き分けがなかなか出来ていないのに…
人数が倍になるとか自分でもアホな事をしていると思います^_^;
このまま生暖かく見守ってください。
ではでは次のお話は準備が出来次第アップしますので、続きも是非宜しくお願いいたします。
黒猫ボス
296人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» 前回に引き続きコメントありがとうございます!!趣味丸出しなお話なので、読んで頂けるだけでも嬉しいのに、お褒の言葉まで…こちらこそありがとうございます!(≧∇≦)もう少しで移行しますので、準備が出来次第またお知らせいたします! (2017年9月27日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!頭脳明晰かつ理路整然な薮君にはただ唸るばかりです。そして、この作品の生みの親である黒猫ボスさんにはいくら賞賛の言葉を贈っても足りません!今後の展開が楽しみでなりません! (2017年9月27日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!久々のゆといのターンにテンションアップルしております♪笑 まだまだ謎だらけでもどかしくなりますが、やまちねの幸せな未来を願いつつ悶々としながら次回の更新をお待ちしております(*´∀`) (2017年9月21日 15時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» お返事が遅れてすみません。思ってたよりも長いお話になっておりますが、あと少しだけハラハラした展開をお楽しみください!^_^ (2017年9月15日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 敵と味方が入り乱れているような展開にドキドキハラハラしっぱなしです…。次回の更新も楽しみにお待ちしております!(*´∀`) (2017年9月10日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫ボス | 作成日時:2017年2月16日 22時