Initiation love 47 ページ47
side伊野尾
伊「あの…ゆーと、顔が近いって！！」
裕「慧、この仮面邪魔だね。取っちゃおうか？」
俺は今、ダンスホールの隅で裕翔から所謂"壁ドン"をくらっていた。
伊「ちょっ、薮からの指示はちょっとイチャつくだけでいいって…
あっ、こら仮面取るな！」
裕翔自身も仮面を取りはらうと、目の前数センチの所までその端整な顔を近づけてくる。
裕「だから、指示通りにしてるだけだって。
ねっ！慧…キスしていい？」
伊「ばかっ。ここ人前！」
裕「大丈夫。今はチークタイムだから周りも似たようなことしてるって！」
伊「いやっ、でも………んっ……っ……」
なかなか素直に返事しない俺のアゴを裕翔がクイッと持ち上げると、すぐに唇が重ねられた。
伊「……んあっ……」
啄む様な軽いタッチのキス…
何度も繰り返されると、次第に俺も周りの事など忘れてしまいそうになる。
裕「慧…もっと深い方がいい？」
そして、俺の心理状態を読み取ったかの如く、絶妙なタイミングでの裕翔のお誘い。
無言で頷く俺。
目を閉じて今度はもっと深くて、気持ちいいキスを期待した所で…
薮「はいはいっ、イチャつくのはもうその辺でいいよ。二人共、光の居場所わかったから行くよ！！」
伊「やっ薮っ！？」
裕「ちぇっ、いい所だったのに…」
まぁ、なんでこんな事になったかと言うと…
山田達とは別の方向に向かった俺たち。
あと一歩の所で薮が追っていた人物には逃げられてしまった。
というのも、ダンスホール右端後方の扉は指紋認証が付いているらしく、俺たちでは開ける事ができなかったのだ。
裕「ここから追いかけるのは無理みたいだね」
伊「ってか薮、誰のこと追ってたんだよ？」
薮「あぁ、光の偽物だよ。さっき知念と一緒に踊ってた」
裕「あの中にいたの？！気がつかなかった…」
伊「で、どうするんだよ。これから…」
薮「光の居場所を知ってそうなヤツの所にいくよ。この会場にいるはずだから…
あっ、いたいた発見！！」
裕「薮くん、そんなに簡単に光君の居場所を教えて貰えるとは到底思えないんだけど…」
心配そうな顔をして裕翔を他所に、何故か薮はニコニコとした笑顔を見せながら話だした。
あっ………
この顔は何か企んでる時の…
薮「伊野尾、裕翔あそこにメイドがいるだろ？あの人の視界に入る様にワザとイチャついてきて！」
伊「はっ？！お前何言って…」
薮「光を助ける為だから！さっ、行った行った！！」
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黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» 前回に引き続きコメントありがとうございます！！趣味丸出しなお話なので、読んで頂けるだけでも嬉しいのに、お褒の言葉まで…こちらこそありがとうございます！（≧∇≦)もう少しで移行しますので、準備が出来次第またお知らせいたします！ (2017年9月27日 22時) (
レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです！頭脳明晰かつ理路整然な薮君にはただ唸るばかりです。そして、この作品の生みの親である黒猫ボスさんにはいくら賞賛の言葉を贈っても足りません！今後の展開が楽しみでなりません！ (2017年9月27日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです！久々のゆといのターンにテンションアップルしております♪笑 まだまだ謎だらけでもどかしくなりますが、やまちねの幸せな未来を願いつつ悶々としながら次回の更新をお待ちしております(*´∀｀) (2017年9月21日 15時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» お返事が遅れてすみません。思ってたよりも長いお話になっておりますが、あと少しだけハラハラした展開をお楽しみください！^_^ (2017年9月15日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 敵と味方が入り乱れているような展開にドキドキハラハラしっぱなしです…。次回の更新も楽しみにお待ちしております！(*´∀｀) (2017年9月10日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫ボス | 作成日時：2017年2月16日 22時
