Initiation love 41 ページ41
知「おじいちゃん…僕ね、涼介と付き合ってます。もちろん真剣に。
相手が同性だとか、そんな事関係なくて…
ずっとずっと一緒にいたい。だから、美咲ちゃんとは婚約できません。ごめんなさい」
祖「そうか。…君は侑李の事をどう思ってるのかな?」
山「俺も、知念…いや、侑李君とずっと一緒にいたいと思ってます。だからお願いします。俺達の事認めてください!」
深々と頭を下げる二人。
俺はどうしていいかわからなくてオロオロしてしまったけれど、とにかく二人を離れ離れにさせたくない一心で…
圭「あの、その…友人の俺から見ても二人は本当に想い合っていて、お互いが凄く大切な存在で…
だから二人をどうか離れ離れにしないでやってください!」
そう言葉を口にしながら二人と一緒に頭を下げた。
祖「侑李は我が社の跡取りになる人材じゃ。それに、子孫を残すと言う使命もある。どこぞの馬の骨かわからぬ輩にそうやすやすとは渡せん!」
知「おじいちゃん…僕は跡取りになるための道具じゃないっ!!」
祖「お前は何もわかってない…。同性との戯などといったものは一過性のものでしかない。何か問題が起こればたやすく壊れる。
今はお互いが想い合っていると錯覚し、その関係性に酔っているだけだ。違うか?」
山「違います!錯覚なんかじゃないっ!」
祖「では聞くが、君は侑李を絶対に幸せにする術をもっているか?経済力も社会的地位もない今の君がこの先侑李を不幸にしないという保証がどこにある?」
山「そっ、それは…」
弱いところを突かれて山ちゃんは明らかに動揺をしていた。
おじいさんが指摘したのは、山ちゃんがズバリ気にしていたことだったから…
知「おじいちゃん、僕は涼介といれればそれでいいの!だから…」
祖「侑李、いい加減現実をみなさい。こう言ってはなんだが、彼は見た目も良いし、ほっておいても異性にモテるだろう。
それに、彼の両親だって将来的には孫の顔が見たいと思っているのではないかな?
お前と一緒にいてはその願いは叶わない…
その事を考えたことはあるか?」
知「そっ、それは…」
…確かに、薮ちゃんのいう通りだ。
人の弱い所がよくわかってる。
そこを的確に攻めてくるから二人共何も言い返せない。
こんな時、二人の友人として俺はどうしたら良いんだろう。
何かこの場を切り抜ける打開策はないかと必死に考えを巡らせている時だった。
ガチャっと音が聞こえると共に、ゆっくりと扉が開いた。
Initiation love 42→←Initiation love 40
296人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» 前回に引き続きコメントありがとうございます!!趣味丸出しなお話なので、読んで頂けるだけでも嬉しいのに、お褒の言葉まで…こちらこそありがとうございます!(≧∇≦)もう少しで移行しますので、準備が出来次第またお知らせいたします! (2017年9月27日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!頭脳明晰かつ理路整然な薮君にはただ唸るばかりです。そして、この作品の生みの親である黒猫ボスさんにはいくら賞賛の言葉を贈っても足りません!今後の展開が楽しみでなりません! (2017年9月27日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!久々のゆといのターンにテンションアップルしております♪笑 まだまだ謎だらけでもどかしくなりますが、やまちねの幸せな未来を願いつつ悶々としながら次回の更新をお待ちしております(*´∀`) (2017年9月21日 15時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» お返事が遅れてすみません。思ってたよりも長いお話になっておりますが、あと少しだけハラハラした展開をお楽しみください!^_^ (2017年9月15日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 敵と味方が入り乱れているような展開にドキドキハラハラしっぱなしです…。次回の更新も楽しみにお待ちしております!(*´∀`) (2017年9月10日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫ボス | 作成日時:2017年2月16日 22時