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Initiation love 31 ページ31

side知念

知「言っておくけど涼介に何かしたら僕は絶対に君を許さない!
それに、僕が君とこの先一緒になる事は100%ないよ。僕はもう決めたから。

例えおじいちゃんを悲しませる事になっても…
勘当されても、自分の幸せを優先させるって!」

僕は思いっきり美咲ちゃんを睨みつけながら本音を伝えた。


美「…そんな表情もなさるんですね。涼介さんのためなら…」

知「そうだよ。僕は涼介の為なら何だってするよ。彼は僕の全てだから…」

僕の記憶の中では美咲ちゃんに対してこんなにハッキリと自分の気持ちを伝えた事はなかったと思う。

彼女から寄せられる好意には気づいていたけれど僕はそれをいつも見て見ぬフリをしていた。


いつか諦めてくれるだろうって…

でも、もうそんな事言ってられない。

だから、憎まれてもいい、嫌われるのなら本望だ。


僕は涼介の元に帰るんだら!


僕には涼介が必要で、涼介しか僕を幸せに出来ないし、僕しか涼介を幸せにする事なんて出来ないんだ!


僕はもう一回おじいちゃんに掛け合うべく、この部屋を出る事にした。

とにかく再度自分の意思を自分の言葉で伝えなきゃ。

涼介の事も…包み隠さず全部。



それが今僕がやるべきこと。

おじいちゃんの期待を裏切る……

僕に出来る唯一の償い。






そして、出入り口の扉をガチャリとひねった所でーーー


美「侑李様ゴメンなさい…

本当はこんな事したくないのですが…
まだ涼介さんに合わせる訳にはいきませんので」

知「えっ?………んっ、なに……す…!!?」

そんな声が聞こえたかと思うと、僕は美咲ちゃんの執事に後ろから薬品の染み込んだハンカチを口に押し当てられ、その場で意識を失ったのだった。

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黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» 前回に引き続きコメントありがとうございます!!趣味丸出しなお話なので、読んで頂けるだけでも嬉しいのに、お褒の言葉まで…こちらこそありがとうございます!(≧∇≦)もう少しで移行しますので、準備が出来次第またお知らせいたします! (2017年9月27日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!頭脳明晰かつ理路整然な薮君にはただ唸るばかりです。そして、この作品の生みの親である黒猫ボスさんにはいくら賞賛の言葉を贈っても足りません!今後の展開が楽しみでなりません! (2017年9月27日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 更新お疲れさまです!久々のゆといのターンにテンションアップルしております♪笑 まだまだ謎だらけでもどかしくなりますが、やまちねの幸せな未来を願いつつ悶々としながら次回の更新をお待ちしております(*´∀`) (2017年9月21日 15時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫ボス(プロフ) - atsuさん» お返事が遅れてすみません。思ってたよりも長いお話になっておりますが、あと少しだけハラハラした展開をお楽しみください!^_^ (2017年9月15日 22時) (レス) id: 83d62a5f08 (このIDを非表示/違反報告)
atsu(プロフ) - 敵と味方が入り乱れているような展開にドキドキハラハラしっぱなしです…。次回の更新も楽しみにお待ちしております!(*´∀`) (2017年9月10日 16時) (レス) id: 12648f5822 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒猫ボス | 作成日時:2017年2月16日 22時

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