グロテスク (ページ8)

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『帰ろうか』

「うん。あ、先生が数学出しとけって」

『あー、そうだった。なんて言い訳したらいい？』

「知らないよ。寝てたAが悪いんでしょー。せっかく私が数学見せてあげたのに。」

『あはは。ごめん笑玄関で待ってて』

「おっけい」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『失礼しまーす』

「おー、佐藤。どこでサボってたんだ？」

『すみません。具合悪くて寝てました。』

「ふっ笑そうかー。ただでさえ勉強ギリギリなんだからサボりも程々にな笑」

なんだ。嘘だってバレバレじゃん笑

『はい。頑張りまーす』

『失礼しました』

頑張るなんて口だけなんだけどね笑

＿＿＿「瑞稀くんと付き合ってるからって調子に乗らないでくれる？」

＿＿＿「そうだよ。ムカツクの。花笑のその態度。」

…花笑？

もしかして花笑ちゃん？瑞稀と帰ったんじゃ…バシャ！

＿＿＿「ふふ。うける笑」

＿＿＿「一生そうしてろ笑」

そして、女子トイレから2人組の女の子が出てきた。

そっと女子トイレに入るとびちょびちょに濡れた床。

そして、うずくまって泣いてる女の子。

花笑ちゃんだ。

瑞稀と付き合ってることでいじめられてるんだろう。

瑞稀って案外人気あるからなー。

どこかで、ざまあみろって思ってる自分がいた。

あぁ、私ってとことん最低じゃん。

でも…

＿＿＿＿＿＿『…大丈夫？』