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何も考えずに、ただただぼーっとしてたら午前の授業が終わった。
お昼になったらみんなはそれぞれ集まってお弁当を食べる。
でも私は1人。
奈緒は優斗くんとお昼食べてるし。
奈緒の他に仲がいい人なんていないし。
だから今日も一人寂しく食べるつもりだった。
「よっ！一緒に食わね？」
『涼が誘ってくるなんて珍しい笑』
「だろー？お前が一人ぼっちだったから一緒に食ってやろうと思ってねー！優しいっしょ」
『そりゃどーも。』
「心無いお礼だなー。ま、いいけど。それより、俺っちいいとこ見つけたんだよねー！そこで食べよ！｣
『わかった』
お弁当を持って涼について行った。
だんだん、人気が少ないところに来た。
「こーこ！」
誰も使ってない空き教室。
涼は何のためらいもなく普通に入っていった。
『鍵空いてるんだ』
中に入ると机が何個か置いてあるだけ。
どこがいいとこだよ。普通の部屋じゃんか。
「こっちこっち」
涼が指すところにはもう一つ扉があった。
「ここ、開けてみ！」
言われるがまま開けると、中は日が入ってぽかぽかしてて、ソファーと少し大きめのテーブルが置いてあった。
『え、ここ入っていいの？』
「別にいいんじゃねーの？誰も来ないしー」
涼は自分の部屋のようにソファーに座って、自分の隣をポンポンっとしてここ座れば？なんて言ってる。
ほんと、危機感がないやつだ。
でも、この部屋なんかいい。
「ここ落ち着くだろ？」
『うん。よくこんなとこ見つけたね』
「いやー、教室で食べるの飽きたからいいとこないかなーってぶらぶらしてたら見つけた」
『そうなんだ笑』
「今度からはここで食べよう！」
『え、一緒に？』
「もちろん！一人で食べるよりマシだろ？」
『…わかった笑』
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作者名：りりななな | 作成日時：2017年2月25日 21時
