発端は銀時 ページ2
とある日の万事屋では、下半身が蛇の女＿＿Aが何かの曲だろうか、鼻歌混じりに台所へと向かう。
赤いチャイナ服を着た少女＿＿神楽と眼鏡を掛けた少年＿＿新八もそんな彼女を珍しそうに眺めていたが、目的が台所だと分かると納得した様にテレビへと顔を戻した。
Aは冷蔵庫の中を覗いて…顔を伏せた。
その後には先程の機嫌は何処へやら、ドス黒い何かを背負っている。
テレビに顔を戻していた彼等も異様な何かを背負っているAに驚いた顔をした。
「ねぇ、銀時。
此処に冷やしてあったプリン…知らない？」
「あ…？
プリン、んー……ぁ」
ソファに寝転がりジャンプを読んでいた男＿＿銀時は少し考えた後、顔を真っ青に染めてAの方へと顔を機械のようにギギギと向ける。
「知ってるよね。銀時以外に名前書いてあるのに食べるなんて馬鹿な事するの居ないもんね」
もはや疑問文ですらないAの言葉に誰も口を挟まない。否、挟みたくないのだ。
掛ける言葉によっては自分に火の粉が飛ぶのだから黙っていた方が賢い判断だ。
神楽と新八は銀時に合掌して、自分は何も見ていない、関係無いとテレビへと意識を戻す。
勿論、銀時の自業自得なのだから彼は何も言えないのだが…。
「え、えぇー？
名前なんか書いてなかったぜぇー？名前書き忘れたんじゃねぇのー？」
「遺言はそれだけか、銀時…潔く死ねぇ！！」
銀時は惚けた様に口笛を吹いて明後日の方向に目を向ける。
然し、Aは長い髪に隠す様に背中に背負ったの二振りの内、一振りを刀を鞘に込めたまま銀時へと振り翳した。
銀時は目を瞑り、走馬灯の様な…否、後悔の念と後から押し寄せるAに対する逆恨みの様な怒りを抱き乍目を瞑っていた。
「……？」
何分経っても銀時に痛みは来なかった。
Aは、その場に元から居なかった様に忽然と消えていたのだ。
「………は？」
Aが先程まで居た場所の床には魔法陣の様な円状の模様が淡く光っている。
その光も、銀時が事態を頭で理解した時には消えていた。
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無自覚サイコパス(プロフ) - 紅蘭さん» コメント有難う御座います。速度が余り変わっていませんが、頑張っていきたいと思います。これからも、この作品を宜しく御願い致します。m(*_ _)m (2018年2月4日 13時) (
レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(*≧∀≦*) (2018年2月4日 1時) (レス) id: c067e04ee5 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2018年1月18日 18時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。頑張って更新速度を上げようと思います。これからも、この作品を宜しく御願い致します。<(_ _)> (2018年1月14日 19時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます(*^_^*) (2018年1月14日 15時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無自覚サイコパス | 作成日時：2017年10月29日 23時
