文化祭が終わった後の話＿�� ページ34
エリちゃんが雄英に預けられるようになった、11月中旬頃。
私は畑で作業をしながら、富士沢くんのことを考えていた。
と、いうのも、彼はあの日以来、雄英から姿を消したのだ。
表向きでは、家庭の事情により、雄英を離れなくてはいけなくなった、ということだったが、なにぶん、文化祭での出来事のあとだったので、にわかに信じ難い。
それに、雄英ヒーロー科から生徒が一人離れたと知ったら、敵に狙わね兼ねない。
そして、内通者への警戒か、富士沢くんの居場所は生徒は誰も知らない。
富士沢くん…思い詰めてないといいけど…
そう思っていると、私の元に荷物を持った宅配ロボがやって来た。
《AA、荷物ガ届イタゾ》
私宛に？誰からだろう。そう思いながらも、ロボさんにお礼を言って受け取った。
差出人は＿富士沢くんだった。
私は慌てて部屋に戻り、封を開けた。
そこにはDVDが二枚と、手紙が入っていた。
最初の方は、私への謝罪がたくさん記されており、ヒーローを目指す雄英生として、やってはならないことをしてしまったため、退学することを決めたと書いていた。
『そんな……』
"退学"という言葉に改めてショックを受けながらも読み進めていくと、私と富士沢くんが、初めて話した日のことが記されていた。
《初めは、図書室に来たAさんに、"個性"をかけることが目的だった。でも、"個性"を使って記憶を見ることよりも、今のAさんと会話することが楽しくなっていたんだ。》
確かに……テスト前に、図書室で勉強してた時、二人きりでも、"個性"使われなかったな……
《あの時の気持ちを忘れなければ、今も僕はAさんと面と向かってお話できていたのかな。そんなタラレバを言っても、僕のした罪は消えないけれど、どうしても、Aさんのことを忘れることはできません。》
『富士沢くん……』
手紙は二枚目に行き、私はゆっくり目を通した。
《だから、僕は別の高校のヒーロー科に入り、Aさんといつか、胸を張って会えるようなヒーローになります。
爆豪くんよりも立派になるから、そうしたら、また僕と話してくれたら嬉しいです。》
丁寧な字で綴られた手紙はそこで終わった。
『…もちろんだよ、富士沢くん。』
私は小さく呟いて、手紙を閉じた。
私も立派なヒーローになろう。
同じ空の下で頑張る富士沢くんに負けないくらい。
そう心に誓ったのだった。
クラス対抗戦が始まりそう＿�、�←文化祭が終わった後の話＿��
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野咲春風(プロフ) - いちきちゃんさん» 遅すぎる返信失礼致します。。とても嬉しいコメントありがとうございます！そして、ありがとうございます！泣 (7月6日 20時) (
レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
野咲春風(プロフ) - 霖さん» 遅すぎる返信失礼致します。。まさかオリキャラを好きと言っていただけるとは思っていませんでした！笑 嬉しい限りです、ありがとうございます！ (7月6日 20時) (レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん(プロフ) - この作品大好きです!更新待ってます! (6月10日 7時) (レス) id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
霖(プロフ) - 初コメ…なのかはわかりませんか゛ 富士沢くんとても好みです← 物語は少し前に途中まで読んではいたんですが…半分くらい内容忘れてたのでまた楽しんでました✌︎ (2023年4月20日 1時) (レス) @page44 id: 58302c5e9b (このIDを非表示/違反報告)
野咲春風(プロフ) - はないかださん» はないかださん、初コメありがとうございます！凄く嬉しいです！！もっともっとかっこいいかっちゃんを書けるように頑張ります！ (2023年2月11日 18時) (レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野咲 春風 | 作成日時：2023年1月22日 1時
