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次の日
自身の小さな背中を、まるまる覆うランドセルの重みを感じながら、学校までの道のりを歩いていた。
まさか、また、ランドセルを背負う時が来るとは…
後ろから見たら、ランドセルから足が生えてるみたいなんだろうな。なんて思っていたら、目の前の信号が赤に変わった。
足元の黄色い点字に、桜の花びらが降っている。
そんな様子を見ていると、背後から緊張したような声がした。
((き、昨日走って帰っちゃった子だ…！ど、どうしよう…おはよう、って言った方がいいかな…でも…))
心の声だと分かりながらも、私は振り向いてしまった。
その声の主が、"デク"だと分かったから。
両手でランドセルの肩ひもをギュッと握り、顔が強ばっている様子に、つい、笑みがこぼれてしまった。
『おはよう』
私からの挨拶ひとつで、わっ！と、デクの心は、翻訳できないほど、無数の言葉が飛び交っていた。
こんなに賑やかな心の声人は初めてで、ついビックリしてしまったが、口に出る前に、相手の言葉を受け止めて、たくさん考えちゃうの、デクらしいな…と微笑ましく思った。……"おはよう"しか言ってないけど。
「えっと…えっと…お、おはよう！」
たくさん考えた結果、返しが思いのほかシンプルで、今度はつい、吹き出してしまった。
「え！なんか僕おかしかった！？」
『ううん…あ、また信号変わっちゃう！』
デクを見ている間に青になっていたようで、私とデクは急いで信号を渡った。
『そういえば、名前なんて言うの？』
無事信号を渡り終えた私は、デクの方を向いて、自己紹介を求めた。
まず、昨日、走って逃げたことを謝りたかったが、このままだと、つい名前を言ってしまいそうで、先に聞くことにしたのだ。
「あ、僕は緑谷出久…えっと…」
『私はAA、ごめんね、昨日、逃げるように帰っちゃって…その、緊張！しちゃって…』
デクの存在にビックリしたのが大きいが、緊張も嘘ではない。と心に言い聞かせて、罪悪感を抑えようとした。
「全然！ちゃんと帰れたなら！よかった！」
「なんでタコAとデクが一緒に来てんだよ」
デクの言葉に被せて、そう言いながら、私たちの道を塞ぐように立ち尽くしたのは…
「かっちゃん！？」
そう、私の推しだ。
か、かわいい……！！！
朝から！かわいい！！！
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野咲 春風(プロフ) - ささみさん» コメントから長く日にちが経ってしまって返信するのも申し訳ないのですが、凄く嬉しいです(TT)ありがとうございます！ (2022年4月6日 13時) (
レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
ささみ - 簡単なコメントでごめんなさいですけど好きです！！頑張ってください！ (2021年9月19日 20時) (レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
野咲 春風(プロフ) - あまねさん» おコメントありがとうございます！うおおお…嬉しいです！嬉しすぎます！！ありがとうございます<(_ _)>もっと楽しんで頂けるよう更新頑張ります！ (2021年9月11日 9時) (レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新頑張ってください（ｹﾗｯ (2021年9月11日 8時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
野咲 春風(プロフ) - かりめさん» おコメントありがとうございます！はめフラ凄い面白いですよね！早くはめフラのようなハーレムをおこせるように頑張ります！ うわあああ恐れ多いお言葉…！ありがとうございます！励みになります！！(TT) (2021年9月7日 18時) (レス) id: 2ac748f10c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野咲 春風 | 作成日時：2021年8月26日 2時
