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13話〜過去編〜 ページ15

父はとても有名な音楽教師だった、挙句に母は歌手
ロシア人の父は完璧を求めるもので
それは、私にも同じだった

少しのミスも許されない、私には音楽の才能が無いと
分かれば、母と共にロシアへ行ってしまった。
1番に悲しかったのは、必死に勉強して
父と母の元へ向かったのに、父と母にはもう
違う子供が居たのだ

その子は私の妹に当たる子。
ピアノの才能もありなんでも出来る子だった
私は気付かぬうちに用済みになっていたらしい。

悔しかったし、悲しかった
と、同時に私はあの家族には二度と戻れないと知った瞬間に全てがどうでも良くなった

前まで大好きだった作詞作曲も
舞台鑑賞も全てを捨てた。

それでも、唯一捨てられなかったのが歌だった
歌を歌う事だけは父と母に褒められた事なのだ

母親「Aは本当に歌が上手ね!」

父親「将来は歌手になれるな!」

…まぁ、その期待も作詞作曲の才能の無さで
失望させてしまったのだけれど。
あとは、自分の容姿を隠すようになった
母に似た黒髪と父に似た青い目が嫌いな訳では無い
ただ、黒髪に青眼は気持ち悪がられた。

世界は私を嫌った、だから私も世界を嫌った

それでも歌い手さん…ううん、まふまふ君は
歌で私を少しでも救ってくれた
もう一度頑張ってみようと思えた

「…たとえ貴方が私を知らなくても」

そうずっと思ってたのに…今は真横にいるんだ
私なんかがそばに居ていいのかが分からない
ただ、今だけは傍にいたい。

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作者名:ゆるたぬ | 作成日時:2019年2月13日 2時

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