12話 ページ14
仕事が終わって何時もの電車に乗れば
また一つだけ空いた席…隣を確認すること無く座れば
まふまふ「あ!Aさん!」
隣から知った声がした…あぁこの人はなんで
こうタイミングがいいんだろう。
会いたいなぁって思った時に会える…勘違いしそうになる…
「こんばんは」
まふまふ「今、お帰りですか?」
「はい、さっき仕事が終わって」
声を掛けられれば他愛も無い話をする
無視する理由もないしなにより失礼になってしまうから
話したいとかやましい気待ちとか絶対ない。
まふまふ「あ、あの!良かったらこれからカラオケ行きませんか?」
…時間は夜の21時、今日は早く仕事が終わったにせよ
この時間にカラオケに普通誘うものなのか?
いや、今時はこれが普通なのかもしれない
どうしようか…
「……いい、ですよ?」
まふまふ「!!じゃあ行きましょう!」
何処か期待してる自分が居たんだと思う
この人ならって
こんな期待持ってはいけないのになのに…
(貴方なら…救ってくれますか?)
あなたの音楽に救われたみたいに貴方には
不思議な力がある気がする…そんな力を信じてみたい
たとえ、それで失敗しても構わない
慣れてるから
隣でご機嫌に鼻歌を歌ってる、まふまふ君を
横目に私は色々な事を考えていた
主に過去の事だけど…私のもっとも深い傷の事を…
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作者名:ゆるたぬ | 作成日時:2019年2月13日 2時