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四話【人生万事塞翁が虎】 ページ4

「虎探し?―――私はどちらかというと女児探しの方が、」


「で、その軍警からの資料によるとここいらで見掛けた、という市民の目撃情報があるらしい」


「華麗な無視(スルー)



そして翌日。
国木田が太宰とキャロルを呼び、『虎探し』の依頼を三人で請け負うこととなった。


キャロルは相変わらず幼女嗜好で、太宰は相変わらず『 完 全 自 殺 』と書かれた謎の本を持ち歩いている。

果たしてこの問題児(両者共に成人済み)を国木田一人で抱えきれるのだろうか。作者は無理だと思う。



「『虎探し』ということは街のありとあらゆる場所で捜索する、ということだね」



妙に瞳をキラキラと輝かせながらキャロルは云う。

そう、それはまるで―――"アリスの為に洋服屋に行ってフリルの着いた美飾服(ドレス)を沢山買わなくては"とでも云いたげな眼である。



「云っておくがキャロル。目撃情報によると場所は河原周辺だ。その為街での調査は」


「じゃあ僕行かない」


「拗ねるな」



国木田の言葉を遮って拗ねるキャロル。
まさに子供大人。成人済みとは思えないぐらいの子供っぽさである。

いや、本当の子供であれば幼女嗜好なんて道に外れる訳が無いのだが。……キャロルは例外だ。

そんな会話を一通り聞き流していたのが太宰。
太宰は相変わらずだなぁ、と云いたげな生暖かい視線を二人に送っていた。



「ッ兎に角!!さっさと調査に出向くぞ。時間は有限、予定通りに進めなくては」



――――見事なグダグダ具合で、虎探しに出向くこととなった。

五話『河原にて叫ぶ愛』→←三話『愛する者』



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ヘルパー(プロフ) - 及川さん» ありがとうございます!私も正直何書いてるんだろうと思いつつ勢いのままに進めてます!w応援ありがとうございます!お応え出来るよう頑張ります! (2018年4月4日 15時) (レス) id: ee09beb631 (このIDを非表示/違反報告)
及川(プロフ) - 見たことのない書き方ですごい魅力的でした!!更新頑張ってください!影でひっそり見てますねw (2018年4月4日 15時) (レス) id: baff135399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヘルパー | 作成日時:2018年4月4日 12時

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