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「そっか。」
ゆっくりとコーヒーを口に含むジョシュア兄さん。
「久しぶりにAの顔を見たら、オレももっと頑張ろうと思えたよ。」
デビューしてから徐々に名を挙げて言ったSEVENTEEN。
今ではバラエティーにも引っ張りだこで。
「兄さん達は既に頑張ってるじゃないですか。」
「そうだよー。」
あ、そこは認めるんすね。
「頑張りで疲れてた気持ちも、Aに会ったら吹っ飛んだよ。」
「またまたぁ〜。」
「いや、本当だから。」
なんて真顔で言うのだから冗談なのか本気なのか分からない。
と言うのも、ジョシュア兄さんは真顔で"本当だ"って言いながら嘘を言う人なんだよね。
「まあ、私も久しぶりにジョシュア兄さんと話せて楽しかったです！ありがとうございます。」
「本当？それは良かった。」
ああ。兄さん達との会話はいつも楽しい。
「今後もAの中のモヤモヤを、いつでも受け止めるから。何でも話してね。」
「はい。ありがとうございます。」
私の頭に二回手を置いて去っていくジョシュア兄さんの背中を見送りながら貰ったコーヒーにもう一度口を付けた。
二口目のコーヒーの味は苦くも甘くて、胸元が優しく温めてくれた。
その日の午後の仕事はいつもよりも、気持ちも身体も軽く感じ満足な仕事が出来た。
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作者名：ゆうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時：2022年10月13日 15時
