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「次の歌番組に向かうんですか？」
NCTメンバーのルーカスさんが私に問いかけるその目は、何故か輝いていた。
ころ輝きは恐らく"好奇心"からくるのだろう。
「はい。」
「僕達もなんです！ちなみに何処の歌番組ですか？」
「〜〜です。」
「あー、残念。違ったかぁ。」
私が番組名を答えると、ルーカスさんは項垂れる様にその場に座り込んだ。
すると、ルーカスさんの後ろからテヨンさんだ姿を表し目が合った。
「あ、お久しぶりです。」
「久しぶり。」
直に会うのは数ヶ月ぶりでぎこち無い挨拶が交わされた。
焦点が合った二人の目線も、すぐ様逸らされる。
「え？なに、この甘酸っぱい空気。」
困惑した様なウィンウィンさんが、私とテヨンさんを交互に見た。
「てか、うちのルーカス兄さんがすみません。距離が近くて。」
「だって！気になる人とは仲良くなりたいじゃんか。」
バッと立ち上がったルーカスさんに思わず肩を飛びあがらせた。
「またそうやって急に動く。
ほら、Aさんがビックリしてるじゃないですか。」
「え？うそ。ごめんなさい。」
ウィンウィンさんの方へと向いていたルーカスさんの身体がこちらに向けられた。
「いえ！大丈夫です。」
その後は特に私とNCTさんの会話は無く、ただただ隣で楽しそうに話してる声を聞いていた。
そうこうしていると、クラクションを鳴らしながら来る車が目の前に停められる。
車の窓から顔を出したのは見知らぬ男性、NCTのマネージャーさんらしき人だった。
「お先に失礼します。」
テヨンさんの声に私は会釈をする。
もう少し話したかったな…。なんて、気持ちを秘めながら私のマネージャーの車を待った。
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作者名：ゆうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時：2022年10月13日 15時
