【NCT】Flower【TY】-2- (ページ13)

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「お疲れ様。」

楽屋の鏡台の前で力が抜けた様に座っていると、マネージャーが市販のカフェオレを持ってきてくれた。

「お疲れ様です。一日ありがとうございました。」

「いいのよ。私は貴方のマネージャーなんだから、最後まで付き合いフォローするのは当たり前よ。」

マネージャーさんは私より四つ上のお姉さん。

このお姉さんは私がプライベートで出会ってスカウトした人である。

自分で言うのも何だけど、私は人を見る目あると思ってる。

「オンニから見てどうでした？今日の撮影。」

マネージャーは静かに息を長く吸い込む。

「めっっっっっちゃくちゃ良かったよ！！」

さっきまでの声量を増してほぼ叫びに近い声に私の肩が飛び跳ねた。

「もうさ！画面越しで見てたあの世界を生身に感じて最初から最後までずっと浮き足立っててさ！！
ほら私、芸能人のマネージャーするの初めてだから、MV制作の流れが分からな過ぎてずっと頭も気持ちもバタバタしてたけど、撮影風景を見たらそれすら全てがもうどうでも！…良くは無いけどそう思っちゃうぐらい凄く最高だったよ！！」

(※なおマネージャーの言葉は全て早口でした。)
(※なおしっかり読まなくて大丈夫です。)

「…ごめん。喋りすぎた？」

「いえ、めっちゃハイテンションで話してるオンニを初めて見たので圧巻されました。」

スタイリッシュ美人なマネージャーは、よくクールで冷たい印象を持たれる事が多い。

でもそれはただ単に、マネージャーが美人すぎるが故と口下手なのが理由である。

「私だって、好きな人(友人なども)の輝いてる姿を見ると胸が熱くなるよ。
それに私、Aの強火ファンだから！」

そう言って晴れ晴れとした笑顔を見せるマネージャーを見て優越感を感じた。

こんな美人の可愛い笑顔を向けて貰えるんだから。と。

「可愛い。」

「え？」

この人が私のマネージャーで良かったなと心の底から思った。

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