Master Doll 【BTS】完 (ページ17)

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__JMside

ホソギヒョンとショッピングモール三階を探した。

が、Aの姿は見えず。

HS「どこ行ったんだろう」

「見当たりませんね」

三階全体を何回も往復したが見つからず。

HS「ナムジュナに電話してみる」

「はい」

人が行き交う廊下にある
休憩のためのソファに2人腰を下ろす。

HS「もしもし。
うん、ダメだった。
え？そっちもいない？
どこに行ったんだろう」

一階にも居なかったらしい。

電話中のホソギヒョンの隣で、
歩いて行く人達を1人1人見ていく。

「ヒョン、あれ！」

一人の赤い風船を持った一人の少女を指差す。

僕の言葉にヒョンも指差した先を見る。

少女の周りには小さな人溜まりが出来ていた。

人溜りをかき分け近くまで行くと、

HS「「A！」

にこにこと笑っているAがいた。

『あ！ジミンにホソク。
何処に行っていたのですか？』

「それはこっちのセリフだよ」

HS「何してたの？」

『皆さんと離れてしまったので、
独りここに座って待っていたらいつの間にか
私の周りには人が沢山集まり出して』

後ろの人溜まりからヒソヒソと声が聞こえる。

《人形かと思った》

《お人形さんみたいな子ね》

《可愛いね。どっかのモデルさんかな？》

そうだ。
Aは人並外れた可愛い顔をしてる。

ただでさえ可愛らしい顔をしてるのに、
肌は白いし、目は真っ赤に赤い。

そんな子がじっと座っていたら気になるであろう。

HS「とりあえず帰ろう」

ホソギヒョンがAに手を伸ばすと、
小さく細い手がその手を掴む。

ゆっくりとAが立ち上がるだけで、
周りにいる人から声が溢れる。

『人形てバレたのでしょうか？』

HS「ちがうよ、多分。
"人形"に見えたんだよ」

Aを連れ、
そそくさと車に向かった。

向かっている間に僕がグガに、
ヒョンがナムジュニヒョンに電話をした。

...

JK「A！」

『皆さん』

車に着くなり、ジョングガがAを抱きしめる。

JK「何処に行っていたの!?」

『ずっと三階にいましたよ』

JK「無事でよかった...」

本気で安心するマンネは恋をしているんだな。と感じた。